翁長沖縄県知事から福島へ忠告
第二次世界大戦中にアメリカ軍によって投下された弾薬のうち、不発弾として未だに処理されず眠っている数量を知っているでしょうか?
- 全国・・・推定2600トン(沖縄を除く)
- 沖縄・・・推定2000トン
※平成20年(20010)まで処理された不発弾は全国で‘約12,2000件’、その内沖縄県だけで‘約29,000件’になる(↓政府の参考記録)
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b171086.htm
驚愕の数字です。完全に除去は、今世紀中も無理ではないかとも言われているそうです。
もっと驚くのは、この不発弾が見つかった場合の処理費用です。
自治体によって違いはあるが、なんと!原則としてその見つかった土地の所有者が費用負担することになっていることです。
実際に過去には大阪の地権者が処理費用の一部約580万円の請求をされ、地権者が大阪に変換訴訟を起こした事例があります。
ですから、発見される不発弾の内、40%が集中している沖縄県にとってこの費用は莫大なものになりますので、国と当該市町村の負担とする特別法が作られたのですが、それでも(1000万円以上の費用が)予算が少ない沖縄の自治体の財政を圧迫しつづけたため、平成21年(2009)からは沖縄の不発弾処理費用に関しては全額国の負担に変えられたそうです。
戦後70年余りが過ぎても、毎月のように那覇市のホームページには不発弾処理に伴う住民避難の情報が掲載されているそうです。
こんな沖縄の現状も我々は知らないことの一つでしょう。
そんな状況の今の沖縄県知事の翁長雄志氏が、那覇市長時代の経験談をある講演会で話した内容が福島県の地元紙に掲載されました。
不発弾処理に国の支援を求めて東京の役所を訪ねた時、担当の30代の係長クラスから↓
「いつまで戦争のことを言っているんですか」。
という言葉が発せられたんだそうです。
そして翁長知事は続けました。
「福島もいつか『いつまで原発事故のことを言っているんですか』と言われるかもしれませんよ」。
沖縄と福島にある問題は全く違うようで、根本は似ているところが有ると翁長知事は感じての忠告だったのでしょうが、福島県民のほとんどが翁長知事と同じ懸念を感じて持っています。
あれだけ復興相や震災担当相コロコロ入れ替わればだれだって「やる気無い」と思いますよ。
| 固定リンク | 0
コメント
今晩は☆
何と悲しいことを言うんでしょうか!
何時までもそんなことを言わせる原因を作ったのは誰なの!
と言い返せそうもありませんが
言いたいです。
投稿: マコ | 2017年4月15日 (土曜日) 21:32
「いつまで戦争のことを言っているんですか」。
「戦後レジュームの脱却」を言う人と同じ脳ミソですね。
投稿: ましま | 2017年4月16日 (日曜日) 07:54
マコさんへ
どこか‘遠くの火事’の考えがあるのでしょう。
ましまさんへ
まさしく、仰る通りです
投稿: 玉井人ひろた | 2017年4月16日 (日曜日) 16:59
なるほどね~
想像は出来ましたが、そんなに多いとはビックリです。
米軍基地も多いし。普天間飛行場くらい閉鎖しても体制に影響はないように思えますけどね~
投稿: もうぞう | 2017年4月17日 (月曜日) 18:04
もうぞうさんへ
これは推定の数字ですから、もっと多いかもしれない可能背も有ります
その逆もありますがね
投稿: 玉井人ひろた | 2017年4月17日 (月曜日) 21:16