イノベーションとR&D・・・中進国?!
報道の中にまたもや、よく解らない言葉を発見しました。「イノベーション」、「R&D」、そして「中進国」というのが、それです。
これらの言葉は韓国や韓国経済が抱える問題についての記事で使われていたのです。
経済界の考え方としての先進国の定義は、一般的に1人あたりGDPが3万ドルを超えると先進国とされるんだそうです。
そして、GDPは2万ドルを超えるが3万ドルを超えるまでには至っていない国家を『中進国』と呼んでいるようなのです。
つまりは、後進国ではないが先進国とまではいかない‘中’ということでしょう。誰の造語でしょうかね(?)
さてその記事によると、中進国は3万ドルという経済の壁を越えるのが最大の困難だというのです。
国際競争に強くなりGDPが3万ドルに近づくと、こんどは為替や国内労働コストが高くなって、それによって商品価格も値上がりし、売れなくなって国際競争力を失いまた3万ドル越えが遠のくという動きを繰り返すらしく、これが先進国入り前に経験する「中進国のジレンマ」だそうです。
まさにそのジレンマ真っ只中なのが韓国だというのです。
ヨーロッパ諸国、そして日本もこの3万ドルの壁にぶつかり悩んだそうです。
そこでスイス、イタリア、フランス、ドイツなどはブランド=高級化・高価格化というかたちで乗り切り、日本も独自のイノベーションとR&Dに多額の投資と時間を費やすということで3万ドル越えに成功し、現在に至るというのです。
二つの言葉については、それぞれにいろいろな意味説明が出ていますが、要するに
- 生産技術、応用技術の研究・開発・革新
- 新製品の研究開発、開拓
- 新資源の獲得
- 生産組織の改革あるいは新制度の導入
- 新市場・市場動向の研究と開発
- それらは全て自社独自のものであること。
ということで、この費用の投資に、日本企業は売上高の7%くらいを使うのが普通で、製薬会社などは売上高の10~20%を投じるのが当たり前のようです。
それは、欧米諸国も同じように多額の投資が行われているようです。
ところが、韓国企業には「研究開発費への投資」と言う考え方が無く、先進国の技術を参考にして(パクって)売れる商品を作って売ればよいとしか考えていないというのです。
これによって、韓国製品は売れるが「ブランドとしての知名度が無い」という結果が、3万ドル越えにならない最大の要因だという分析の記事でした。
昔は、手ごろな商品は韓国製でしたが、今はベトナムやインドなどに取って代わり、少し高級なものは中国製品になった現在、そう言われれば韓国ブランドは中途半端な位置になっています。
「中進国」・・・とは、言い得て妙です。
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コメント
かつてあった「後進国」ということばは差別的だというのか廃止されました。いまは「発展途上国」です。
「中進国」と言われれば受けとる方は、差別に聞こえるかも知れません。「発展国」ではどうでしょうか。
投稿: ましま | 2017年4月18日 (火曜日) 19:00
ましまさんへ
後進国は差別用語になったんですか。知らなかったです
投稿: 玉井人ひろた | 2017年4月18日 (火曜日) 20:43
研究開発などの投資に企業は売上高の7%も使って
いるのですねーー。
そうやって日本は発展途上国から先進国へと登って
いったのですね。
ヨーロッパの国々も同じように研究開発などの投資に
かなりの費用を使っているのですね。
大事なのは研究開発はその企業のオリジナルでないと
いけないということなのですねーーー。
知りませんでした。
でもちょっと考えてもパクってばかりでは、そんなに
上手く行かない気もします。
投稿: 浜辺の月 | 2017年4月18日 (火曜日) 23:10
浜辺の月さんへ
投資せずに儲ける。この理念が、韓国大統領の任期短命の理由なのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2017年4月19日 (水曜日) 08:31
またまた難しいお話ですね。
「中進国」ATOKで1発変換しました。
なんで今まで使われなかったのでしょうね?
投稿: もうぞう | 2017年4月20日 (木曜日) 19:17
もうぞうさんへ
差別的用語に入っているのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2017年4月26日 (水曜日) 19:41