30年後・なんか わからない
環境省によると、双葉町、大熊町にまたがるこの中間貯蔵施設の用地約1600ヘクタールのうち、民有地は約1270ヘクタールで全体の約80%を占め、地権者は2360人、運び込まれる汚染土などは最大での2200万立方メートル(東京ドーム18個分相当)との試算がなされています。
作業や管理は全て国がやることになっていますが、この施設は最終処分地ではなく、あくまでも仮の置き場、だから「中間貯蔵・・」となっています。
貯蔵期限は(2015年3月から)‘最長30年間’、つまり2045年3月までと言うことになっています。
ここで、福島県内でも「30年」ということに関し誤解していることがあります。
何を隠そう、先日まで、私も勘違いしていました。
国が、地権者や県と交わした契約の概要は↓です
- 中間貯蔵施設に集められた‘除染廃土’などは30年以内に最終処分場を選定し、運び出しを終了し、施設がつくられた土地は‘更地’の常態にする。
つまり、30年間そこに保管するのではなく、30年以内に全部片付けてしまうことを約束しているのです。
なぜそれが30年なのか?
- 30年後放射性物質のほとんどが半減期を迎え、放射能の値が大きく下がる。
- 30年あれば、最終処分場は見つけられる(だろう)
- 30年あれば、除染物処理の科学研究も進み、新たな技術が開発される(だろう)
これは計画というより「目算」です。しかし、その‘目算’が実現しない限り30年の契約は(六ヶ所村のように)反故にされる危険性があります。
私有地の現地権者の年代は大体60歳前後かそれ以上でしょうから、30年後と言うと90歳以上がほとんど(生きていれば100歳も)ということになります。
高齢化社会の日本だとしても、90を越して契約の再検討などできるでしょうか?
2045年3月、現在の安倍晋三総理(1954年9月生)は91歳になるようですが、このお方は生きて‘世にはばかっている’でしょうから、しっかりと約束を記憶して守らせてもらいたいものです。
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コメント
なんとも重苦しい話ですね
投稿: ましま | 2017年7月 1日 (土曜日) 20:59
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
この問題は、到底処か、永久に解決はできませんね。
投稿: H.K | 2017年7月 1日 (土曜日) 21:05
はじめまして
セシウム137の半減期が約30年ですから
30年でメルト時点のだいたい1/4になりますね。
60年で1/8、90年で1/16、120年で1/32……
A閣下はもはや現人神ですから、
120年後も多分ご健在ですよ
投稿: 猫又大魔王 | 2017年7月 1日 (土曜日) 22:37
ましまさんへ
六ヶ所村のようにはなりたくないです
H.Kさんへ
そうなりますね
猫又大魔王さんへ
ようこそ。
)
生きていますかね(
投稿: 玉井人ひろた | 2017年7月 2日 (日曜日) 13:42
政治家なんて、そんなものでしょう?!
投稿: もうぞう | 2017年7月 3日 (月曜日) 16:43
もうぞうさんへ
そうですよね。だから官僚が強くなる気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2017年7月 3日 (月曜日) 17:45