憎しみをもって人は生まれてこないが・・・
アメリカではトランプ大統領が人種差別団体を擁護するかのような発言が国民の猛反発をかっています。
そして、その発言に対してのオバマ前大統領のツイートが反響を呼んでいます。オバマ前大統領が引用したのはアパルトヘイトと戦った南アフリカ共和国の政治家『ネルソン・マンデラ氏』の言葉を引用したツイートでした。
その引用は、マンデラ氏の自伝「自由への長い道」(Long Walk To Freedom)からです。
その内容とは>
生まれたときから、肌の色や生い立ち、宗教を理由にして、他人を憎む人はいない。
憎しみは学ばなければ抱けないものだ。
そして、もし憎しみを学べるなら、愛することを教わることもできるはずだ。
愛は、その正反対の感情よりも、人の心により自然に生まれるものだから・・
<ネルソン・マンデラ氏の自伝の和訳より>
もう、素晴らしいとしか言えない内容です。さすがに、アパルトヘイト制度を無くしノーベル平和賞を受賞した人物の言葉だと感動してしまいます。
特に感心させられるのは、「生まれたときから・・・、他人を憎む人はいない。憎しみは学ばなければ抱けないもの」のところでしょう。
感動しながらも「その通りだとしても、これほど世界中で昔から差別は無くならないのか?」と考えてしまう悪い癖の私は、あることを思い出しました
それは、叔母がよく語る私の赤ん坊のころの昔話です。
私が生まれ、やっと首が座ったころ叔母は身内で最初の赤ん坊だったこともあり、嬉しくて私を勤め先の寮の仲間に見せに、おんぶしていったそうです。
ところが・・・
行くときはおとなしかったのですが、わたしは環境の変化や知らない人への嫌悪感が強い赤ん坊だったようで、建物に入った途端泣きじゃくり、建物の外に出ると泣き止むという子で、ホトホト困った叔母は居たたまれず、そのまま引き返す羽目になり、母に愚痴をこぼしたらしいです。
ちなみに、私は‘記憶にございません’()
つまり、人には生まれたときから憎しみを持っていることは無いですが「どうしても嫌だ」というものは持って生まれてくるものではないでしょうか?
「あの人だけは、理由は無いが好きになれない。どうしても嫌だ」ということは誰もが経験することではないでしょうか?
これが誰もが持つ‘潜在的差別’みたいなものではないでしょうか。
これが差別が無くならない根本のような気もします。
江戸時代末期に起った「攘夷論」は日本における人種差別の一つでしょう。
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コメント
南アは、旧植民多だったソマリア、リビア、チュニジアなどの中で、これも同じアフリカの国かと思います。
人種差別の壁を解決したお手本ですね。人類(ホモサピエンス)発祥の地だからこれからも頑張ってほしいです。
投稿: ましま | 2017年8月21日 (月曜日) 11:03
人種差別は難しい問題ですね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2017年8月21日 (月曜日) 15:21
ましまさんへ
まだあるんでしょうね
吉田かっちゃんへ
同感です
投稿: 玉井人ひろた | 2017年8月21日 (月曜日) 20:57
オバマ前大統領くらいの黒人なら別段気にもなりませんが、本当に真っ黒な人もいますよね。
大相撲に入門するようになったら、大丈夫?
なんて思います。
ま~髷が結えないと入門できませんけど。
投稿: もうぞう | 2017年8月23日 (水曜日) 07:17
もうぞうさんへ
黒人の相撲人口も少なくないですが、「まわし姿が嫌」というのが角界入りのネックになっていると聞きます
投稿: 玉井人ひろた | 2017年8月23日 (水曜日) 09:06