いもがら
本日、竿に吊るし終えました。ちなみに、吊るしたのは私ですが、下処理は母でございます()
正式?には「芋幹・芋茎(ずいき)」、というそうですが、里芋の茎です。これを干して出来上がると「いもがら」または「干し芋茎(ほしずいき)」になるわけです。
以前にも記載したかと思いますが、わが家では「サトイモの作付をやってはいけない」という地域伝説を忠実に守っているため、自家製の里芋がありません。
それを知っている知人や親せきがわざわざ、イモと一緒に届けてくれるのです。今年はイモの茎も大量にいただいたので、イモガラ作りとなりました。
いもがら、私の好物の一つです。ちなみに、気温が低くないのでかびてしまう可能性があり、ちょっと心配です
ところで、
わが地域ではサトイモのことを「はだいも」と言うのが一般的です(最近は減りつつある)。
そう聞くと方言のようですが、実は少し違います。
昔、日本では「イモ」=「山芋」でした。
それに対し、村里にできるのを「里芋(さといも)として区別したのです。その内でも、田んぼ脇に作ったのを「田芋(たいも・たんぼいも)、畑に植えたのを「畑芋(はたいも・はたけいも)」と称した歴史があります。
我が地域ではその「畑芋」を使用し続けて、少し訛ったのが「はだいも」なのです。
さて、こういう芋茎干しの風景を称して最近よく使われるのに「原風景」というのが有りますが、あまり好きじゃないですね。
私にとっては“現在風景”ですからね。
| 固定リンク | 0
コメント
なるほど、原風景ではなく現在風景。
納得です。
守るべき原風景が音を立てて崩れている、と
いうより崩している現在、ちいさなところから
かたくなに守る姿勢は立派です。
ちなみに私は「いもがら」を食べたことが
ないのです。
試してみる価値がありそうです。
投稿: あね | 2017年10月19日 (木曜日) 07:24
あねさんへ
硬めの麩、という感じです。
投稿: 玉井人ひろた | 2017年10月19日 (木曜日) 08:55
のどがムズムズッとしてきました。
投稿: ましま | 2017年10月19日 (木曜日) 13:36
喜界島では田芋が作られています。茎も美味しく食べていました。
投稿: 吉田かっちゃん | 2017年10月19日 (木曜日) 16:18
ましまさんへ
私は感じたことはありませんが(下手な干し方だと)少しいがらっぽい感じもするのかもしれませんね。
吉田かっちゃんへ
同じですね。こちらも、昔は田んぼの脇の空いたところで作られていました
投稿: 玉井人ひろた | 2017年10月19日 (木曜日) 17:06
いもがらとずいきは、同じものだったんですね。なんとなくそんな気はしていたんですが。
投稿: もうぞう | 2017年10月20日 (金曜日) 07:19
もうぞうさんへ
「いもくき」と訓読みすると、同じだと解りますよね
投稿: 玉井人ひろた | 2017年10月20日 (金曜日) 08:24