タクシー、弁護士、そして“作文”記事
「タクシー内で大暴れの客」タイトルで動画をテレビで視たのは昨日の朝早くからやっている報道番組(テレ朝)でした、その後各局でも報じられ、きょうは紙面やネットでもそのことが記事なりました。
きょうの11月6日夜11時半頃、札幌の繁華街ススキノからタクシーに乗った若い男と運転手が道順を巡ってトラブルとなった記事内容はおおかた同じで↓のような内容になっていました。
「北3東・・・」といってタクシーに乗り込む男。
「北2東7ですね」と確認する運転手に、男は返事もせずにスマホを弄る。その後、「北3条東5丁目だけど」と言い始める男。
「すいません」と謝って方向を変える運転手に、突然キレて――。
「東7丁目だって、こんな所通らないですよっ! おい! なにやってんだ! おいっ!」
助手席のシートを蹴りながら、声がせり上がっていく。
「なめんなよ! くォらァ! やんのか、てめえ!」
男の脚は運転席のシートへと移り、防犯ボードを蹴り始め、ついに蹴破った。とても一般市民のやることじゃない。挙げ句、 「こんなカスに、金ないわ」
と、990円の乗車運賃も払わずに去って行く――と、今度は車に向けてスマホを投げつけたのだった。
というもので、その後ネット上では顔も名前も出され弁護士であったことまで報道されました。この客の男の暴挙は許されない、恥さらしの行為であります。
それは間違いないのですが、今日のネットやでの記事内容は、昨日のテレビで視た動画とは、印象が変っていましたし、複数の間違いが有り、「またマスコミの‘先入観作文’記事か」と不快な気持ちになりました。
このトラブルの根本は、客とタクシードライバーが選択したルートとが違っていたことになります。(番地も誤解があったが、それはほとんど違わない(100m)ところで問題には成らなかった)
この帰宅ルートだと、普通は赤→の単純なルートを走行するのが一般的なのですが、運転手は(親切で)大通りの渋滞を避けるため青線の川沿いを走る一旦目的地とは反対方向に行くルートを選択し、それを客に確認と説明しなかったことで、客が激高したのが真相です。
運転手は確認されたと思い、自分の言った住所に河川沿いのルートを走行し続け、客の男が見慣れない風景に気が付き、「北3東5」であることを聞くと、運転手は「北3東7ですよね」となり、客の男が運転手が誤解していることに気づき、さらに続けた・・
客の男:「(東5じゃなく)東7だってここは通らない。」
運転手:「(あまりの客の激昂に)お金は要らないです。すみません」
その後もタクシーは止らないので、「聞いてんのか」と客がさらに激怒しあの凶行でしたね
運転手が「料金は要らない」と言っているのにやはり「料金踏み倒しになるんでしょうか?なるんでしょうね。
さて、もし私が同じ立場になったら・・・・どうなるでしょう。
単純なルートのはずが、交通量も少ない見慣れない景色のところを何の説明も無く運転されていたとして、酔っていたとして、冷静でいられるかは正直 自信が無いです。
もっと気になったのが、蹴ったくらいで壊れるような華奢なタクシーのガード用のボードです。
あれじゃ、運転手の安全なんか守れっこないでしょう
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コメント
タクシーの運転手さんも大変ですね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2017年11月14日 17:34
映像で見た運転席の蹴り方、力任せで尋常ではありません。運転手の方で挑発した様子もない。下出です。器物損壊があれば救えませんね。
投稿: ましま | 2017年11月14日 19:50
吉田かっちゃんへ
ドライバーの高齢化が進んでもいるし、大変だと思います。
ましまさんへ
始めからあのようなことが成り得ることを想定していれば、もっと強度が有るものを使うと思うんですが、タクシー会社にも危機意識が低いのでしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2017年11月14日 21:04