復興住宅での‘孤独死’が急増
東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県の災害公営住宅(復興住宅)で昨年1年間に「孤独死」した人の数が前年(2016年)の22人の2.5倍に当たる55人に急増し、仮設住宅での孤独死の年間人数を初めて上回ったことが判明しました。
復興住宅での孤独死の3県での今年1月末までの内訳
- 総数=98人(男68人、女30人)
- 宮城=70人、岩手=17人、福島=11人
- 60歳代以上が84人で8割以上を占める
復興住宅の整備が進んではいるが、住人の生活実態に合わせたものではないことが浮き彫りになってきた感が有るようです。
例えば
- 綺麗にタイル張りの道路、しかし高齢者はそのタイルに足を取られ転びやすく危険なものとなっている
- 隣りの音が筒抜けでプライバシーが保てない、2世帯で一件になる復興住宅
- 押入れの半分が階段になって布団が仕舞えない復興住宅
- 隙間風が多く、目張りをしないといられない仮設のような住宅
- 高額の料金が発生する駐車場
- ひびが入ったコンクリートの敷地
これらの事から隣人同士が争いになったり、そのストレスは想像がつかない状態ですが、その事についての報道も無いので、「仮設暮らしから住宅に入れてよかったろう」と思っていましたわたしには驚きの報道でした。
全部ではないのでしょうが、多生なりとも元々の住民との意識のずれがあることは確かで、そのストレスも大変なものだと思います。
まだまだ、孤独死などの問題は増えることでしょう。あれから‘まだ7年’です。
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コメント
3月11日を前後して各種報道は多岐に
渡っておりますが、このような報道はほんと
少ないです。 復興住宅に入れれば、多くの人は
復興が山を越えたと思いがち。
そうでない非情な現状も多岐にありますね。
いまさらながら、故郷の自然だけでなく人間関係
歴史、伝統 すべてを崩壊しつくした原発の
恐ろしさを実感します。
投稿: へこきあねさ | 2018年3月 7日 (水曜日) 20:39
あの地震とその後の津波のすごさ、その時のTVの映像が脳裏から離れません。7年前の事なのですね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2018年3月 8日 (木曜日) 10:55
へこきあねさんへ
予想外の弊害が新たに増えてきた気がします
吉田かっちゃんへ
7年前なんですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2018年3月 8日 (木曜日) 14:26