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2018年3月22日 (木曜日)

「退職」と「辞職」の使い分け

元国税庁長官だった佐川 宣寿(さがわ のぶひさ)氏の記者会見で語った「このたび財務大臣に対し・・・(中略)・・・の責任を取り国税庁長官の職を‘辞し’、退職の願いを提出した結果、承認されました。」の言葉は、まだ記憶に新しいものです。

その経緯や要因はテレビでのべにすると何時間もやっていますが、この記者会見でのわたしの興味は全く違うところです。

佐川氏が使った退職と辞職って違いはなんでしょう?その違いはすごく解りやすい気もするのですがあらためて考えると気になるのでした。

広辞苑などではどちらも「職を辞めること」なのですが、突き詰めると大きな違いが存在しているようです。とくに、使う場面の違いです

「辞職」は・・・

  1. 自分の意思表明に使う
  2. 会社組織では組合に属さない会社側(課長以上)の者が使う
  3. 社員の不祥事や業績悪化の責任をとって会社のトップがやめるときに使う
  4. 役職は辞めるが、会社は辞めない場合に使う
  5. 辞表

「退職」は・・・

  1. リストラや定年など、自分の意思では無く規定や会社の都合で辞める(身を引く)場合に使う
  2. 組合に属する係長以下や平社員は上記に関係なく使うのが通例
  3. 退職届(退職願)

上記のことを佐川氏の言葉に照らし合わせると、長官と言う役職は「辞職」で、さらに省も辞めるので「退職」と使い分けたことになります。

当たり前と言えば当たり前ですが、さすがにキャリア官僚、そつがない言葉遣いです。

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コメント

そうかも知れませんが、似たような言葉が多いことも事実です。
懲罰なんか、区別がつきません。

選挙になれば、公示と告示がありますし。

投稿: もうぞう | 2018年3月22日 (木曜日) 19:19

もうぞうさんへ

それに関係したときにだけ覚えればいいということで、良いのではないでしょうかね

投稿: 玉井人ひろた | 2018年3月23日 (金曜日) 10:00

ややこしいですね、日本語は。

投稿: 吉田かっちゃん | 2018年3月23日 (金曜日) 17:04

吉田かっちゃんへ

その通りですね

投稿: 玉井人ひろた | 2018年3月23日 (金曜日) 17:13

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