高齢者と金融機関
90歳近い私の母親は、年金は郵便局の口座で受け取っているのですが、問題はそれを引きだすことです。
母曰く
「遠ぐだがら、行ぎだぐね(遠くだから行きたくない。)」
「字書ぐの めんどくせがらやっちゃぐね。行ぎだぐね。(手続き書面への記入が面倒だからやりたくない。行きたくない。)」
「こだ年取ってんのに行ってらんにぇべ。(こんなに(ヨボヨボな)年寄りなのに行ってられないだろう)」
という、ほぼわがままな屁理屈で、私に頼む(命じる)ことになりますが、金融機関は本人ではないと原則としてお金は支払われません。
そこで、十数年ほど前に母を説得し、最初だけ行ってもらってキャッシュカードをつくりました。
それからは年金などの引きおろしをATMでできるので助かっています。
ところで、法律では、高齢化社会への対応および障害者のため、判断能力が不十分な成年者の権利を保護するため「成年後見人制度」と言うのが存在し、その手続きをすると認められた代理人が窓口で手続きの全てを行えるようになっていますが、それがとても面倒なのです。
「成年後見人制度」
- 『家庭裁判所』による審判を受け「成年後見人登記事項証明書」を授受。
- 『成年後見人登記事項証明書』を金融機関に提出し手続する
<準備物>
通帳、証書、お届印、
後見人(代理人)となる者の印鑑証明書および実印。 - 金融機関の確認を得て終了。
代理人制度には、上記のような法的手段を使わなくても、金融機関ごとに「代理人制度」というのが設けられているそうで、実際はそちらの利用の方が多いようです。
ただ、毎回委任状を本人が書く場合もあるようで、金融機関ごとに対応は違うようです。
やはり、ATMが最も楽のようです。
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コメント
おっなるほど。
家族に一任した場合は、ATMが便利ですね。
私が記事にしたご婦人も近いうちに、家族に頼むようになるのでしょうかね~
投稿: もうぞう | 2018年8月 6日 (月曜日) 18:33
ATMがいいですね。話はかわりますが台風13号がそっちに向かってます。お気をつけて。
投稿: 吉田かっちゃん | 2018年8月 6日 (月曜日) 18:42
もうぞうさんへ
信頼できる家族がいる場合は、その方が良いでしょうね。でも核家族ばかりの現代では、それも難しいのでしょう
吉田かっちゃんへ
ご心配ありがとうございます。ある程度の風雨は覚悟している状態です
投稿: 玉井人ひろた | 2018年8月 7日 (火曜日) 16:59