サン・チャイルド・・・退場
今月、8月3日(金)にJR福島駅近くの教育文化複合施設「こむこむ」入り口に高さ約6メートル(6.2m)という巨大モニュメントが展示されその除幕式の様子は県内でも大きく取り上げられました。
ヘルメットを外した防護服姿の子どもが放射線不安が解消された様子を表現しているらしく、現代美術作家「ヤノベケンジさん」が平成23年(2011)10月に初公開した内の一体で、ヤノベさんが『一般財団法人ふくしま未来研究会』を通じて市に寄贈したものでした。
寄贈された福島市の木幡浩市長は、「作品を歓迎しようとしてくれる人々との出会いが、皆様に喜んでいただけるのではないか」などのかんがえから、議会や市民へにはかることなく展示したのですが、これがまずかった。
展示直後から、ネットを中心に批判や抗議が殺到、ついには福島市議団の一部(共産党)が鉄橋要請書を市長に提出騒ぎとなりました。
展示反対者の理由は↓
- 福島市内はもとより県内で原発事故当時防護服を着ていた子どもは一人もいなかったのに、これは新たな風評を生む。
- 福島市が防護服が必要なほどに汚染された地域であったような誤解を生じさせる
- 放射線量を測る線量計を模した胸部分のデジタル表示が「000」となっていることを自然界では到底あり得ないことで現実を歪曲させている
なるほどと思いますが、私個人としてはこのモニュメントを報道で初めて見たときに思ったのは、上記の理由のようなことは思いませんでしたが
「気持ち悪い」
でした。
「ヤノベケンジさん」の作品は↓のサイトで見られますが
http://www.yanobe.com/
http://www.clippinjam.com/volume_55/cf_interview_01.html
凡人の私の感性には、どの作品も合いません。
せめて、小さいものなら違ったかも・・・?
結局、市長判断で撤去が決定されました。
木幡市長のコメント
「賛否が起るようなものは展示にふさわしくないと考え、撤去することとしました。
不快に思われた方がいましたら改めてお詫び申し上げます。もとより市民の皆様を傷付ける意図は全くありませんので心を痛めております。」
寄贈したヤノベケンジさんからもお詫びのコメントが寄せられていましたが、撤去後の処置は未定のようです。
新聞でも指摘がありましたが、展示する前に市民や議会に相談やアンケートを取るべきだったでしょうね。
寄付されたから速展示しなくちゃと思ったんでしょうね。
ちなみに騒ぎになった後に市がアンケートをとった結果は60%以上が展示反対、展示に賛成は20%ほどだったようです。
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コメント
確かに「気持ち悪い」ですね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2018年8月30日 11:46
吉田かっちゃんへ
やはりそうですか
投稿: 玉井人ひろた | 2018年8月30日 15:01
見方によっては、どうとでも取れますからね。
怪しくは撤去、仕方ないでしょう。
投稿: もうぞう | 2018年8月31日 07:12
もうぞうさんへ
論争の元になるのはまずいという市長の判断はよかったようです。
投稿: 玉井人ひろた | 2018年8月31日 10:44