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2018年8月14日 (火曜日)

三尺道(さんじゃくみち)

高齢の母が、道路を指して言うときに「三尺道(さんじゃくみち)」とか「九尺道(くしゃくみち)」という言葉がよく使われます。

これは、道の幅で道の大きさを表した言い方です。3尺が約90センチ、九尺が約3メートルくらいの道路の事です。
文字通り、九尺道は村の幹道で、三尺道は人がすれ違うことができる道路です。

自動車が無く、移動手段が徒歩であった時代では最も生活に密着し、人々が利用した、いわば生活道路の主役だったのが「九尺道」です。
私の子どものころは、この縦横無尽に張り巡らされた道を利用し、近所に行くときや学校の登下校を楽しんだものでした。

ところが、畑作離れや移動手段が自動車になってくると九尺道=車が行けない道=使えない道、となって誰も通らない場所になってしまいました。

ですから、あるところは個人住宅の一部のようになったり、あるところは畑の持ち主が耕してしまったり、ただの草薮や林になったりして、道であったことすら忘れ去られ始めています。

その道路の存在が明らかになるのは、家を建てたり、新しく道路を造るため測量した時です。

見た目は無くなった小道ですが、行政ではちゃんと公道として記録されているのです。

日本国中で、そういう小道はどのくらいあるのでしょうかね?

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コメント

今晩は☆
山里の生活道路は耕作放置の田畑が増えれば増えるほど
消えていきますね。
寂しいけれど時の移ろいにはなすすべもありません。
車が走る道路は新たに作られ
スーパーやコンビニに行くには便利、
車を運転できればですが。

投稿: マコ | 2018年8月14日 (火曜日) 21:08

マコさんへ

歩くと遠回りの道ばかりになった気がします

投稿: 玉井人ひろた | 2018年8月15日 (水曜日) 07:48

子供のころ住んでいたところは田舎町でしたが、私道を出たところに3間道路(通称、昭和通り)があり、向かいは10間(若しかすると10軒?)長屋でした

投稿: ましま | 2018年8月15日 (水曜日) 08:41

ましまさんへ

三間道路だとメインストリートですね。我が村では、現在も役場が在る辺りがそれです。

10間はたぶん、御懸念のとおり10軒長屋だと思います

投稿: 玉井人ひろた | 2018年8月15日 (水曜日) 09:18

そうですよね。
ただ尺ではなく、一間・一間半・三間などとの呼称が多いように思います。

投稿: もうぞう | 2018年8月15日 (水曜日) 18:11

もうぞうさんへ

町はそう言う幅の道が多いでしょうね。
私のところは1間以下の近道的なのがほとんどでした。

投稿: 玉井人ひろた | 2018年8月15日 (水曜日) 21:08

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