きょうから霜降
「本日は霜降(そうこう)の初日」というと「え?」と言われそうですが、本来霜降とは「10月23日」から立冬の前日である冬の節分にあたる「11月6日」までの‘約15日間を指す言葉’なのです。
ところが、現在はその初日だけをいうことが一般的になってしまったようです。
意味は読んで字のごとく寒さが一層深まり霜が降りるころになったという意味になりますが、これまた本来は違うようです。
中国の故事で霜降のころとは
「山犬が獣を祀り、草木の葉が黄落し、虫が地に潜む時期にきた」
という意味になるようです。
「山犬が獣を祀り(まつり)・・」というくだり、山犬が食った獣へ祈りをささげる様子でしょうが、なんとも古代中国をイメージさせますが、日本では山犬=日本オオカミを指し、オオカミ=大神としてあがめられてきた信仰もある日本でも当てはまる気がします。
古代の人々の自然や動植物への畏れ・敬意、現代人も参考にすべきでしょう。
欲得や単なる(可愛いや綺麗などの)イメージ、政治思惑で自然保護を語るのは、あとで大きなしっぺ返しを被る気がします。
いや、もうすでにしっぺ返しが始まっているのかもしれません。
福島の吾妻山が火山性微動が確認され、警戒レベルがあげられました。
| 固定リンク | 0
コメント
季節の変わり目の「言葉」が少なくなりましたね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2018年10月23日 17:14
前回吾妻山の警戒レベルが上がったのは、御嶽爆発で犠牲者がでた直後で、バスツアーの申し込みをキャンセルしたことを思い出しました。
投稿: ましま | 2018年10月23日 20:49
吉田かっちゃんへ
あまり多くても困りますがね
ましまさんへ
そうでしたか。連動するんでしょうかね?
投稿: 玉井人ひろた | 2018年10月24日 08:51
ニホンオオカミは、人間によって駆逐されたのでしょうか?
そのために鹿が増えた来たとの報告もありますが。
投稿: もうぞう | 2018年10月25日 07:05
「豺乃祭獣」は、山犬が冬に備えて獲物を沢山捕らえてきては、次々と食らう様子を「祭って」いると見立てたのかもしれませんね。 獣の世界の冬支度を感じます。
御嶽の「嶽」と言う字を見ると、山犬信仰の姿を現しているように思えます。
「山(神)」「獣(いけにえ)」「言(祝・呪う)人」「犬(眷属)」
こういう事を考えるのが好きなので、横道それて、ごめんなさい。
投稿: 山桜 | 2018年10月25日 10:09
もうぞうさんへ
明治政府による全駆除計画によって絶えたという、最悪の自然破壊の一つです。
山桜さんへ
アイヌの人々の女性は刈が禁じられているのですが、オオカミが狩った獲物は「神の贈り物」として食べることができたそうです。
オオカミは狩猟民族に畏れと尊敬の存在だったことは間違いありません
投稿: 玉井人ひろた | 2018年10月25日 11:54