« たった一晩で | トップページ | 身寄りのない人の最後・・・政府通達 »

2018年10月16日 (火曜日)

‘外来種’の正体見たり枯れ尾花

日本における特定有害外来種の代表と言ったら「セイダカアワダチソウ(背高泡立草)」でしょう。
ただ、今は「アレチウリ」方が猛威と扱いの難しさで遥かにそれを上回ります。

さて、以前に外国で特定有害外来種に日本の「錦鯉」が指定されていることを記事にしましたが、現在北米では日本でおなじみの「ススキ」の異常繁殖が自然体型を破壊して特定有害外来種になっているというのです。

先述の「錦鯉」もそうですが、「ススキ」も秋の七草のひとつで馴染みの植物です。我が地域では昔から「茅、萱(かや)」と言って、昔は屋根(茅葺屋根)の高級材料としていました。

国が変れば、植物も害になるんですね。

最近、セイダカアワダチソウが育たなくなった土地にはススキが生えだすことが確認され、その因果関係が注目されているようですが、植物の世界では在来種の逆襲が始まっているのでしょうか?

ところで、ススキの別名には「カヤ」のほかに「尾花」という名前もあるんです。

有名なことわざ「幽霊見たり枯尾花」の枯れ尾花とは「枯れススキ」のことだったのです。そういえば、穂は手を前に下げた幽霊絵図に似たような気もします。

| |

« たった一晩で | トップページ | 身寄りのない人の最後・・・政府通達 »

コメント

ススキは日本の固有種でしょうか?
それにしても生態系って不思議で面白いものですね。

投稿: もうぞう | 2018年10月16日 (火曜日) 19:00

もうぞうさんへ

外来種ではないようですが、アジアには多いのでしょうね。

投稿: 玉井人ひろた | 2018年10月16日 (火曜日) 19:42

セイタカアワダチソウのかつての猛威が全く見られなくなったということは拙ブログにも書きましたが、新しい土地に来ると根から他の植物の生育を阻害する毒素をまき散らすのだそうです。
ところが、それは自らにも効果を及ぼすのでやがてはまだらになってしまうとか、畜生のではなく植生の浅ましさのようですね。

投稿: ましま | 2018年10月16日 (火曜日) 19:48

ましまさんへ

この植物は1.5メートルほどのもなるんですが、密生してくるとだんだん小さくなり30~40cmくらいになってしまいます。
ただまだらになったのはまだ見ていないです。

投稿: 玉井人ひろた | 2018年10月17日 (水曜日) 08:06

錦鯉やススキが外国では特定外来種になっているなんて
しりませんでした。
でも、その国の固有種を侵害するならば有害外来種に
なって当然かも。
セイタカアワダチソウは空地や雑草地ではまだ
よく見かけます。それが増えすぎるとススキにとって
かわる、とは初耳です。不思議ですね。

投稿: へこきあねさ | 2018年10月17日 (水曜日) 18:14

へこきあねささんへ

ススキはそれだけ強いということ、または日本の風土に合っているということでしょうね

投稿: 玉井人ひろた | 2018年10月18日 (木曜日) 08:22

ススキも風情のある植物ですけどね。

投稿: 吉田かっちゃん | 2018年10月18日 (木曜日) 16:58

吉田かっちゃんへ

その通りですね。ただ、私にとって子供のころのススキの思いでは、葉っぱで手を切って血を流した印象の方が強いです

投稿: 玉井人ひろた | 2018年10月18日 (木曜日) 17:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ‘外来種’の正体見たり枯れ尾花:

« たった一晩で | トップページ | 身寄りのない人の最後・・・政府通達 »