児相共通ダイヤル⇒189番
「189番」という電話番号が存在しますが、その存在と意義を承知しているは何パーサントの国民が承知しているだろうか?
<189番とは>
厚生労働省が設けたもので、‘児童虐待’の通報や子育ての悩み相談を24時間体制で受け付ける児童相談所全国共通ダイヤル「189 番」というものである。
その数字から「いちはやく」と称し周知が計られている。
根本匠厚生労働大臣は国会で野党議員から「国民へこの番号をPRしているか?」という質問に対し、
「テレビ・新聞・インタネット等で周知を行っている」と答弁していましたが、恥ずかしながら、わたしは昨日の国会中継で耳にするまで全く知りませんでした。
とても素晴らしい制度であり、これが利用されれば死ななくても良い児童の多くを防げたかもしれません。
ところが、このダイヤルに致命的な欠陥が存在していたのです。
- 相談のための通話料が無料では無い
- 相談担当者に繫がるまで長く待たされる
この番号に電話をするとまずオペレーターが出て、そこから地元の児童相談所に取り次がれるしくみになっていますが、その最初のオペレーターが出るまでが音声案内ばかりでとても時間がかかるらしいのです。
それを裏付ける数字が在ります。
- 2018年5月の間に携帯電話からかかってきた‘7,673件’のうち、5割を超える‘4,166件’が、オペレーターにつながるまでの間に切れていた。
今年から通話料は無料になることが昨年に発表されていますし、根本厚労大臣の答弁によれば、「オペレーターに繫がる時間を30秒以内にする」ということでしたが、人員不足の状態で少なくても月8000件以上にもなる電話に対応できるのでしょうか?
疑問です。
さらに、根本厚労大臣の答弁では「施設職員の国家資格を検討する」としましたが、資格が無いと児童保護施設には勤務できなくなり、さらに人員不足となり業務に支障をきたす可能性が高いです。
それよりもまず、児童虐待に対峙する職員や機関への権限強化が先なのではないでしょうかね。
「仏作って魂入れず」ということわざが頭に浮かびました。
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コメント
私もこの番号、全然知りませんでした。
なんと、児童虐待の相談件数が年間12万件と
超えたとか。
この電話があったにしても、相談員が少なく、
何十分も待たされるようでは、普通は切って
しまいます。 これでは形ばかりの行政で
中身は何もないのと同じ。あの小学4年の
かわいい女の子の家庭環境はまだ全然わかりませんが、
貧富の格差は学校のなかでは、特に感じます。
親のイライラが子供にいったのでしょうか。
このようなところにこそ、税金を潤沢に使って
欲しい。無駄な兵器の爆買いなどせずに。
投稿: へこきあねさ | 2019年2月 8日 20:52
へこきあねささんへ
政治家や官僚の高額給与も見直さなければならないでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2019年2月 9日 07:51
私もTVで初めて知りました。
投稿: 吉田かっちゃん | 2019年2月 9日 12:38
吉田かっちゃんへ
大臣はPRしていると言いましたが、伝わらなければやっていないのと同じです
投稿: 玉井人ひろた | 2019年2月 9日 20:54
番号は知っていましたが、例によって待たされるとはね~
残念な制度ですね。
投稿: もうぞう | 2019年2月11日 18:08
もうぞうさんへ
ご存知でしたか。根本厚労大臣の答弁もあながち言い逃れではなさそうですね
投稿: 玉井人ひろた | 2019年2月12日 09:20