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2019年5月15日 (水曜日)

野球とベースボールと 昭和天皇

野球解説者の中にはよくこんなことを言う人がいます。

「日本のは野球。アメリカのベースボールとは違う」

これは試合での根本的な考え方や試合運びが違うだけで、ルール等の違いを指すことは無いと思っていいのですが、決定的に違うことがあります。

それは、ゲームで使われる用語のほとんどがアメリカと日本では違っているのです。

例えば>

  1. 野球場・・・>ボールパーク
  2. グランド・・・>フィールド
  3. ナイター・・・>ナイトゲーム
  4. ゲッツー・・・>ダブルプレー
  5. ノック ・・・>ファンゴー
  6. ゲームセット・・・>ザッツ ザ ボールゲーム
  7. バックネット・・・>バックストップ
  8. バックスクリーン・・・>センターフィールド スクリーン
  9. ファールグランド・・・>ファール テリトリー
  10. デッドボール・・・>ヒット バイ ピッチ
  11. フォアボール・・・>ウォーク
  12. スリーバント・・・>ツーストライク バント
  13. 監督  ・・・>マネージャー
  14. ストレート・・・>ファストボール、最近はツーシーム・フォーシーム
  15. ファインプレー・・・>ビューティフル キャッチ
  16. ストッパー・・・>クローザー

多くの日本人プレーヤーがアメリカのメジャーリーグに行くようになり、その試合のテレビ放送が増えると共にアメリカの用語を使うことが増えてきましたが、OBや高齢者などは未だにこれらの和製英語を使う人が多くいて、例えばゲッツーとかは、わたしには耳障りです。

日本における第一次野球ブームは大正時代、まだプロ野球は誕生しませんが、人気役者や金持ちなどがチームを作り試合をしていたそうですが、最も強かったのは日本中からうまい選手を集め、高級な食べ物を食べさせて戦っていた昭和天皇が皇太子だったころに所属していたチームです。

選手たちは「もしかすると皇太子と一緒に試合ができるかもしれない」という思いが有ったそうですが、あの時代の皇太子(昭和天皇)が一般人とゲームをすることは許されるはずが無く、それを(試合に出られないことを)最も憂い残念に思っていたのが皇太子(昭和天皇)だったことが後の侍従の記録で知られています。

チームメイトと話すこともできず、侍従相手にキャッチボールの真似ごと(=エアーキャッチボール)をやっていたそうです。

その後、大正天皇の崩御によって天皇に即位し、実現は完全に無くなりました。

そして勃発した第二次世界大戦、この戦争によってだれが言い出したのか「適正用語(英語)は使用すること無かれ」という‘国民運動’が流行し、それがまるで政府がつくった法律でもあるかのように恐ろしい勘違いと軍部への忖度をした日本国民によって広がり、野球も変わった日本語に置き換えられていきました。

終戦後、その日本語を誰かが英語らしく当てはめた、例えば「死球」をデッドボールになど、それが現在の和製英語の用語だそうです。
ですから、通じるわけがなく、メジャーに行った日本選手の全員が最初に面食らうそうです。

日本生まれの柔道の用語が全て日本語であるように、アメリカ生まれの野球の用語がメジャーリーグと同じになること、それほど遠くない気がします。

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コメント

新しいところでは、ストライク→ボールの順だったのが、
ボール→ストライクと変わりましたからね。
3ボール、2ストライクですね。

投稿: もうぞう | 2019年5月16日 (木曜日) 07:14

もうぞうさんへ

ボールとストライクの順番は国際大会が盛んになったかなり前から「改正」が考えられたのですが、まずマスコミが言い方を変え、それから連盟らが変りました。

投稿: 玉井人ひろた | 2019年5月16日 (木曜日) 07:50

玉井人ひろたさん、こんにちは。
先日はアドバイスをありがとうございました。
まだ騙し騙し使っています。
野球そんなに用語が違っていたのですね。
知りませんでした。
この後メジャーリーグと同じに変わって行く
でしょうね。

投稿: 浜辺の月 | 2019年5月17日 (金曜日) 15:53

浜辺の月さんへ

メジャールールと言うより‘国際ルール’と言ったほうが正しいと思います。
それだけ、日本が変った用語を造りだし使用していたということです

投稿: 玉井人ひろた | 2019年5月17日 (金曜日) 18:59

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