譲位 or 退位
昨日は上皇陛下の最後の儀式の「退位正殿の儀」でしたが、マスメディアは「退位」を使用していました。「譲位」を使ったのは産経新聞など一部になりました。
ただし、天皇陛下(現明仁上皇陛下)からのお言葉は、一貫して「譲位」で貫かれました。これをどういう風に解釈すればいいのかと考えていたら、伊勢の神宮関係者のサイトに面白い説明がありました。
・・・中略・・・
ここで譲位と退位という言葉が使われています。
天皇の譲位について、『皇室典範特例法』の規定では「退位」となっています。
法的名称(法的議論における名称)としては「退位」を用います。
そして事実として行われる儀式名を指す呼称としては「譲位」となっています。
・・・中略・・・
なんともややこしいのですが、私としてはなんとなく腑に落ちた気がしました。どうでしょうかね?
きょうは新元号「令和」が始まり、浩宮徳仁殿下が新たに天皇陛下となりました。
譲位した天皇陛下は上皇となられましたが、宮内庁では海外向けに「上皇」を「His Majesty the Emperor Emeritus」にすると発表しました。
これって直訳すると「His Majesty =陛下、the Emperor=天皇、 Emeritus=名誉退職者」ということで「名誉天皇陛下」ということになるようです。
こういう言い方は王制がある国家では無い言い方なのだそうで、どう受け取られるのかは不明です。
ある人に言わせれば「天皇」というのを忠実に表す英語は無く、そのまま「Tenno」とするほうが正しいともいいます。
日本に長く住み意味が解かった外国人ほど日本には英語にできない日本語(英語にはない意味)が非常に多いことに気づくらしく、あえて英語に訳さないことが珍しくありません。
それを、日本人がほとんど知らないことが残念というか、面白いです。
そう言えば、お隣の韓国では天皇の事は「日王」と呼ぶようですが、これは少し反日感情を込めた呼び名であるようです。
その韓国が、上皇陛下に対し韓国訪問を熱望しているらしいのです。何だか、理由は「上皇陛下は唯一安倍政権の憲法改正に待ったをかけていた人物だ」と感じていているからだというのですが、なんともおもしろいはなしです。
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コメント
上皇陛下が「桓武天皇の母親は百済の出身」と発言したことも効いているようです。
投稿: ましま | 2019年5月 1日 (水曜日) 20:14
ましまさんへ
そんなことを仰っていたんですね
投稿: 玉井人ひろた | 2019年5月 1日 (水曜日) 21:00
イメージ的にですが、譲位は権限などすべてを譲り渡して引退する。
退位は単に退くこと?
投稿: もうぞう | 2019年5月 2日 (木曜日) 19:05
もうぞうさんへ
仰る通りです。
正確に「天皇譲位」という伝統行事の中に「退位」というのが入っているようです
投稿: 玉井人ひろた | 2019年5月 2日 (木曜日) 21:07