「誤審」は伝染するのか?
大相撲5月場所の13日目(24日)の、<栃乃心と朝乃山>の一番の行司軍配は栃乃心が勝ったとなりましたが物いいがつき、そしてその勝敗の審議は異常なほど長く6分も要するものでした。
あんなに長い審議を視たのは、わたしは初めてでした。
繰り返し流れた映像では栃ノ心の右かかとは土俵外で浮いているように見え(浮いていた)、たまたまそのときの解説を担当していた朝の山の親方である高砂親方(元大関・朝潮)も、軍配通り栃乃心のほうが勝っているというような解説をしていました。
ところが、長い審議の結果は行事差し違いで「栃ノ心のかかとが外に出た」として、朝乃山の勝利となり、本日も勝利し初優勝を決めました。
私は「こんどは大相撲での誤審だ。八百長?」とまで思いましたが、それはテレビを視ていた人も同じで、取組後、日本相撲協会には抗議の電話が殺到したようで、職員は「じゃんじゃん(抗議の電話が)来てます。」「鳴りやまない」と対応に追われたたようです。
大相撲は、世界一早く40年以上も前に‘ビデオ判定を導入したスポーツです。当然、審判部はビデオ室に話を聞いていますが、その内容がまた疑問を呈しているのです。
最終判断をした、阿武松(おうのまつ)審判長(元関脇・益荒男(ますらお))の談>
「映像を再確認した。「ビデオ室は『迷っている、判断が難しい』ということだった。ビデオ室(の情報)は審判の上にはいかない。目の前で見たことを尊重した」と最後に説明した。
ところが、同じくその場に居た勝負審判の湊親方(元幕内湊富士)の話しは>
「ビデオ室は足がついていないような話をしていた」と明かし、ビデオ室は軍配通りを“支持”した
この違いは、どういうことでしょうか?どちらの説明が事実なのでしょうね。
ただし、湊親方も「最終的に決めるのは審判員の目だ」というコメントを残しています。
ものいいを付け、最後まで自分の主張を張り通したのは放駒(はなれごま)審判(元関脇・玉乃島)で「(栃ノ心の)かかとが砂を連れてきたように見えた」という主張が通ってしまったようです。
ビデオで見ると、その場所に栃ノ心の脚の痕跡は無く、その主張が間違っていることは確かだと私は視ていました。
大相撲には「取り直し」という規定が有り、異常なほど判断が難しい相撲だったのなら「胴体だった」としてもう一番相撲取って勝負を決すれば「誤審だ」と大騒ぎにはならなかったはずです。
いずれにしても阿武松審判部長らの「大失態」であることは間違いありません。明日は、何も知らないトランプ大統領が相撲観戦をし表彰式にも出るらしいですが、大相撲協会にはまたまた疑惑(八百長)のタネが発生してしまった感が有ります。
サッカーに卓球の誤審は起ったばかりですね。誤審て、伝染するんですかね?
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コメント
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
確かに、今回の件は、両力士に罪は無いけど、やはり審判がしっかりしていないからでは無いかと思います。
この先、また同じような行為があったら、相撲人気が下がるかもしれません。
それだったら、「サッカー」の様に、「VTR判定用・アシスタントレフリー(審判)」を配置して、観客が分かりやすい様に説明をした方が良いと思います。
投稿: H.K | 2019年5月25日 (土曜日) 23:53
H.Kさんへ
大相撲には40年以上前からVTRは存在していますよ。
それでも起ったことです
投稿: 玉井人ひろた | 2019年5月26日 (日曜日) 07:58
NHKは大相撲の筆頭スポンサーみたいなものですからね。非常に好意的です。
さて大相撲には、「引き分け」という判定もあるはずですが、「同体取り直し」になりますね。
または長引けば、「水入り」で一時休止ですか。
なかなか引き分けは出ませんね。
投稿: もうぞう | 2019年5月26日 (日曜日) 19:05
もうぞうさんへ
審判部は胴体取り直しという判断は珍しくないのですが、今回は審判部長のリーダーシップが弱かった気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2019年5月26日 (日曜日) 19:10