昼のバラエティー番組「バイキング」、MCは歯に衣を着せないトークで知られる俳優の坂上忍氏が務める番組です。
きょうは、台風15号による千葉県の大災害、特にふっきょうのめどが立たない大停電について取り上げられました。
番組MCである坂上氏自身が千葉県に自宅があり今日で5日間も電気が無い、不自由な自宅の暮らしを紹介していました。
ただ、水は運よく止まらなかったのでそれだけが救いだったようですが、近所では断水のところもあることも紹介していました。
番組が取り上げたのは「なぜ激甚災害法」などの国対応が4日も5日も遅れたのかという原因でした。
そこで、千葉県が国へ報告した台風の被害の実際の報告書の内容が示され、出演者全員が唖然としたのです。
<千葉県が台風通過後、最初に国へ提出した千葉県内の被害報告書>
↑ほとんど被害は無かったという数字ですね。
報道も千葉県のことはほとんど報道しなかったし、これでは国は災害対策本部どころか激甚災害法も発令することは不可能です。
これは、停電や電話が不通になり、千葉県内の各市町村からの被害報告が滞ったことにより、県が被害状況を把握できなかったからのようです。
市町村の一部には、自動車で被害の報告をしに県庁へ向かった自治体もあったようですが、道路が寸断されて行き着けなかったというはなしも番組内で紹介されました。
きょうになってようやく県職員が自らの足で被害調査に動き出したようですが、遅すぎでしょう。森田千葉県知事の責任追及も強まりそうです。
パソコンや電話などで、机に座っているだけで被害を把握することに慣れてしまっている千葉県の職員、そして知事、便利さが当たり前になった時代の弊害が出たんだと思います。
これは、全国の職員にも言えることでしょう。特に都市部はそうなっている気がします。
災害は、最後にはやはり人力に頼るしかないという教訓でしょう。
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