生活不活発病
「生活不活発病」という耳慣れない病名は2004年の新潟県中越地震からその存在が確認されるようになったそうです。
これは災害などで避難したことや、被災して今までの生活ができなくなったために起こる精神的な疾患から始まりうつや事理神経失調症に陥り、進行すると最悪には他機能不全になり死に至る病です。
<動かなくなる要因>
1.することがない
- 自宅での役割(家事・庭いじり、畑仕事、など)がなくなった
- 地域での付き合いや行事がなくなった、
- 老人クラブや趣味の会が休止中、解散した、など
2.遠慮して(遠慮させられて)
- 「災害時に散歩やスポーツをするなんて」と思われそう
- 家族や周囲からの「危ないから外に出ないで」、「年だから動かないで」の気遣い
- 「迷惑になるから動かないで」
- ボランティア等支援者の「自分達がやりますから」
3.環境の変化
- 家の中や庭が散乱したり、周囲の道が危なくて歩けない
- 行きたい場所がなくなった
- 外出しにくい(交通機関が少ない、一緒に外出する友人・家族がいなくなった)
- 本人ができるのに周りがやってあげる
これは、もともと行動が少ない高齢者が発症しやすく、さらに「動きにくいから動かない」→「そのために生活不活発病が起る」→「そのためますます動きにくくなる」という「悪循環」が起こり重症化するのも特徴です。
注目は下線のところ、ボランティアや支援者の行動までも発症のリスクになること、難しい対応です。
現在の千葉県でもこの病気が静かに進行している可能性は高いですが、ある自治体では罹災証明書発行が混乱してっゆしになっているくらいですから、地元自治体にはそこまで対応する余裕は無いはずです。
これだけ自然災害が多発しながら、東日本大震災の時も話題になったアメリカなどにあるような「防災省」みたいな独立した権限がある省を作らないのでしょう?
いつも出たとこ勝負、急場しのぎ、泥縄対応では先進国とは言えないと思います
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コメント
ブログは「すること」の重要部分に入っています。この前は危ないところでした。
投稿: ましま | 2019年9月24日 (火曜日) 20:27
ましまさんへ
そうなりますね
投稿: 玉井人ひろた | 2019年9月25日 (水曜日) 07:46
被災者ではありませんが、私もその生活不活発病のような気がしてきました。
投稿: もうぞう | 2019年9月25日 (水曜日) 19:06
もうぞうさんへ
そのように感じるのは、まだ大丈夫でしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2019年9月26日 (木曜日) 07:46