地獄絵図の牛舎
今回の水害は家畜の被害も多く出ました。農家以外にはなじみのない農業新聞にはその記事が事細かく記載されています。
記事の抜粋です↓
>台風19号の大雨による河川の氾濫は、東日本各地の畜産に大きな被害をもたらした。福島県郡山市では阿武隈川の氾濫で牛舎が浸水、牛が濁流にのみ込まれ多数が死んだ。
「手塩にかけて育てたのに……。泥水を飲み、ガスがたまって球のように膨れ上がった牛が転がっていた」
福島県郡山市の阿武隈川沿いで酪農を営む芳賀義春さん(55)は涙ぐむ。(乳牛)27頭のうち19頭が溺れ、窒息・衰弱で絶命した。「こんなに被害が大きいとは。まだ混乱している」と肩を落とす。
12日に避難指示が発令。妻と息子と牛舎から車で3分の高台のわら小屋に避難し、一晩過ごしたが、激しい雨風で寝られなかった。午前4時に牛舎を見に行ったところ、黒く濁った川水にのまれ、水没。屋根しか見えなかった。「何もできない。濁流音だけが響き、心が押しつぶされそうだった」と話す。
水が引いた15日、牛舎に足を踏み入れると「地獄絵図だった」。牛は泥水で腹がパンパンに膨らみ、柵に引っ掛かったり、牛舎外の柿の木の根に絡まったりしていた。
テレビでは溺死した牛にはボカシがかかっていますが、私のところに来るその新聞にはボカシも無くその地獄絵図の写真が掲載されていました。
乳牛は搾乳のため繋がれているのが一般的で、牛たちは水が来ても頭を上げられず、もがき苦しんでいった様子がその死にざまからよく判る写真です。
仰向けになり後ろ脚がピーンと天井に突き上げられた死にざま、苦しかったことでしょう、飼い主だけじゃなく涙が止まりませんでした。
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コメント
農業は被害額合計とか果物の落下写真などしか目にしませんが、畜産の悲惨さは想像に余りあります
投稿: ましま | 2019年10月29日 17:43
ましまさんへ
かわいそうなことです
投稿: 玉井人ひろた | 2019年10月29日 18:46
ひろたさん!
そうだよねぇ!
報道の裏には悲惨過ぎる光景がきっとまだまだありますね。
子どもの頃大雨の後、阿武隈川を見に行くと
豚や牛も流されてゆくのを 何度も見ていて
かわいそうだなぁ?って、子ども心に焼き付いています。
でも、見慣れてしまい「ああ!まただぁ~!」って
ただ眺めてた!
慣れてはいけないことなのでしょうけど・・・!
今回のような水害は18歳で家を出るまでは
経験していないので・・・・!
投稿: Pee | 2019年10月30日 07:01
Peeさんへ
人を信じて暮らす動物が痛ましい目に合う様子は、私には耐えがたいのです
投稿: 玉井人ひろた | 2019年10月30日 07:53
家畜の被害までは思ってもいませんでした。牛だけでなく鶏やブタも被害にあったのでしょうね。痛ましいことです。
投稿: 吉田勝也 | 2019年10月30日 12:24
吉田勝也さんへ
おっしゃる通りです。本当に、飼い主も含めて痛ましいことです
投稿: 玉井人ひろた | 2019年10月30日 17:26
不思議なことに人間より、動物やペットの方が、かわいそうだと思うことが多々あります。
理由はいかに?
投稿: もうぞう | 2019年10月31日 07:03
もうぞうさんへ
ある人に言わせれば「ペットは、生から死まで見ることができるからいとおしい」のだそうです。
投稿: 玉井人ひろた | 2019年10月31日 07:53