銀行の”駆け込み寺”・・・?!
福島県に在る3つの地銀のうちで、大正11年(1922)設立の一番の老舗(売り上げは2位)である「福島銀行」が「SBIホールディング」という企業と資本業務提携が決まり、10億円以上の資金が投入されることなどが報道され、県内では大きな話題になっています。
わたしもメインバンクにしているので、「その企業は、いったいなんだ?」と驚いてしまいました。
SBIとは、簡単に言うと銀行業務以外に証券取引や個人投資なども手掛けるインターネット中心の金融機関のようです。
知らなかったのですが、このSBIという会社は「地方銀行の駆け込み寺」ともいわれ、経営が伸び悩んでいる地方銀行と資本提携し、資本と役員を出向させるところとして、最近大きく成長しているらしいのです。
今回の業務提携についてSBIのホームページでは
当社グループはプロジェクトの一環として、当社グループ企業や当社グループの投資先企業が有する商品・サービス・ノウハウなどを最大限に活用することで、地域金融機関の収益力強化とそれに伴う企業価値向上を図る取り組みを進めているほか、当社または当社子会社から直接出資することで、地域金融機関の事業運営をより積極的に支援する取り組みも推進することとしております。
さらに、地域金融機関との連携を通じて、地域のお客さまの資産形成や地元企業の生産性の向上を図る取り組みを支援するなど、地域金融機関だけでなく地域経済の活性化を実現させ、地方創生に貢献することを目指しております。
当該事業方針に基づき、本年9月に(島根県の)「株式会社島根銀行」と資本業務提携を締結したことに続き、このたび(福島県の)「福島銀行」と資本業務提携を行い、中長期的な観点より同行の収益力強化とそれに伴う企業価値向上に取り組むことと致しました。
というような大義名分が掲載されていましたが、新聞によれば同企業は、全国市場を見据え「第四メガバンク」を目指しているという話があるらしいそうで、今回のは形は違えど“地銀の乗っ取り”ではないか?と危惧してしまいました。
ただ、銀行が安定するなら文句は言えないです。
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コメント
昔、マルクス主義者が「資本主義の最後が金融資本主義、そのあとが共産主義」と言ってましたが、それもないようです
投稿: ましま | 2019年11月13日 (水曜日) 11:20
ましまさんへ
金融資本主義、耳慣れない言葉ですが、実質今がそうなっている気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2019年11月13日 (水曜日) 14:32
この世界では、結構名の売れた企業のようです。
わたしも住信SBIネット銀行と取引があります。
投稿: もうぞう | 2019年11月13日 (水曜日) 19:18
もうぞうさんへ
銀行の合併ではなく、単独でいつの間にか成長している金融機関が存在しているんですね
投稿: 玉井人ひろた | 2019年11月13日 (水曜日) 20:04