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2019年12月12日 (木曜日)

反社勢力の定義

11月の国会開催中に立憲民主党の初鹿明博衆院議員の質問主意書に対する回答につき政府は協議し、12月10日(火)に↓

安倍晋三首相主催「桜を見る会」への招待が問題になっている「反社会的勢力」についての定義は「困難」である

とする内容の答弁書を‘閣議’で決定しました。

この‘閣議決定’を受け、12月11日(水)の記者会見でも菅義偉官房長官は、

  • 首相主催の『桜を見る会』に出席していたとされる反社会的勢力だが、反社会的勢力の定義は難しく定められた規定は無い。

2007年(平成19)の第一次安倍内閣のときに取りまとめた指針では反社会的勢力を「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団・個人」というものを、忘れたのか、無視したのか、事実上否定する発表を行い国民や野党を驚かせました。

ところが、「ジャパンライフ」の元会長について2007年に定めた集団や個人が反社会的勢力に該当するかを質問されると「当然だ」と答えました。
これでは否定するのか、肯定するのか、よく解らない回答で驚くより多くの人が「この人大丈夫?」と思ったはずです。

昨日の報道番組で知ったのですが、2007年 6月政府の「犯罪対策閣僚会議幹事会」が決めた「反社会的勢力」の定義というのはわざとはっきり決めなかったんだそうです。

2007年(平成19)当時は暴力団取り締まりの強化が騒がれていた時代背景で、警察は暴力団組織壊滅のため検挙できる相手を、暴力団そのものだけでなく、その資金源を断つため資金提供をする組員以外の個人や企業も取り締まりを可能にする範囲を広くするため線引きをしないような気手にするため「反社会勢力」という名称に集約させたんだそうです。

つまり、取り締まり範囲を広くするためにあえて定義をはっきりさせなかったことなのに、安倍政権閣議で‘範囲を狭める’決定をしたことになります

現場で実際に取り締まりを行ってきた警察官達は、「定義が無い」と言われてこれからどうするのでしょう?

だいたい立法府(国会)が無視され、閣議で法的なことが決められること自体が三権分立の破壊でしょう。

 

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コメント

安倍首相や菅官房長官の『嘘』に振り回され、忖度・カバーを続ける官僚たちも壊れてしまいましたね。

>三権分立の破壊でしょう
今回の桜を見る会疑惑で、これだけ公選法に触れるようなことが浮き彫りになっているのに、特捜は全く動く気配がありません。 司法は完全に政権に従属してしまいましたね。
この国がどんどん壊されていく感じです。

投稿: ススム | 2019年12月12日 (木曜日) 22:37

ススムさんへ

法治国家ではなくなりつつある状況、感じているのはむしろ官僚で、官僚のなかから造反が現れる寸前だと思いたいです

投稿: 玉井人ひろた | 2019年12月13日 (金曜日) 07:52

たしかに最近は、政権が力を持ちすぎましたね。
三権分立なんて、USO800?

投稿: もうぞう | 2019年12月13日 (金曜日) 19:33

もうぞうさんへ

むかしから日本にはそういうところがありましたが、現在はあからさまです

投稿: 玉井人ひろた | 2019年12月13日 (金曜日) 20:18

官僚の「詭弁」も質が低下したものです。

投稿: ましま | 2019年12月14日 (土曜日) 17:42

ましまさんへ

噂では、官僚たちが安倍総理を養護する仕事に疲労しているのではないかと言われています

投稿: 玉井人ひろた | 2019年12月14日 (土曜日) 20:18

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