ライフジャケット
以前は救命胴衣と言っていましたが、現在はライフジャケットというのが一般的になりました。
これは、小型船舶に乗る際に装着することが常識化したことによって、普及していった呼称のように思います。それだけ外国では装着の義務化が徹底し、普及しているせいでしょう。
ライフジャケットといったら、遭難した際に海などで浮かびながら救助を待つためのもの、ですからそれは半永久的に沈まないものとばかり思っていました。
そしたら、先日のニュースで子供用に販売されたライフジャケット(中国で製造)には「24時間」という浮力制限時間があることに驚きました。
さらに、そのライフジャケットに5㎏の重りを着けて浮力時間を計測したら20秒で沈んでしまう欠陥製品だった衝撃映像にびっくりしてしまいました。
現在、日本国内のライフジャケットの浮力性能の検査は、現実として鉄片を淡水中で吊るして24時間沈まないことで確認するらしく、その意味では販売された子供用ライフジャケットは欠陥品ではなかったとして取扱業者が販売したようです。
子供用ライフジャケットの浮力性能試験をする時の鉄片の重さは次の通り↓
子供の体重 鉄片の重さ
40 kg以上 7.5 kg
15 kg以上40 kg未満 5 kg
15 kg未満 4 kg
しかし、軽い錘ですね。
さらに、これらはあくまでも落水して浮いて救助を待つための救命具としての一つの基準となる性能で、実際に使用すると経年劣化で浮力が落ちたり、乾燥状態でゆっくり沈めた時と、水中で激しくふったりした直後とで、浮力が大きく変わったりするのも事実だそうです。
そして、ライフジャケットの形状や様式でももっと違うそうです
とはいっても、日本製のライフジャケットはほぼ半永久的に浮力を維持するのが常識で、問題は輸入品のようです。
その製品の安全基準として「桜マーク」等が押されているものとなっているようですが、ライフジャケットの使用義務化などで急激に需要が増えたためや、通販で気軽に変える現在では国の検査が追い付かないのが現実だそうで、桜マークがあったとしても安心できないのだそうです。
それどころか、しっかりした適合基準も定まっていないそうです。
恐ろしい話です。
昨年のクリスマスの25日、北朝鮮の海軍の船からレーザー照射というクリスマスプレゼントをもらった事件がありました。
何が起こるかわからない遠洋や日本海で遭難したときに基準に満たないライフジャケットで助からなかったとしたら、その責任はどこへ行くのでしょう?
| 固定リンク | 0
コメント
この話を聞いて、命に関わる大事な器具なのに
国はこの輸入にあたって
一切関知しないのか不思議に思いました。
あちらさんのいいなりのタグ説明で輸入したの
でしょうか。
投稿: へこきあねさ | 2019年12月25日 (水曜日) 08:45
この商品に限らずそのような欠陥商品は未だあるのでしょう。購入者が自己責任で選ぶより方法はないのでしょうね。
投稿: 吉田勝也 | 2019年12月25日 (水曜日) 16:43
へこきあねささんへ
輸入には一切無関係のようで、販売されてからの取り締まりのようです
吉田勝也さんへ
かなりの数や種類が在るのでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2019年12月25日 (水曜日) 16:46
またまた知らない情報でした。
勉強になります。
とは言っても、すぐに忘れますけどね。トホホ・・・
投稿: もうぞう | 2019年12月25日 (水曜日) 19:06
もうぞうさんへ
ライフジャケットを使用する機会は少ないですからね
投稿: 玉井人ひろた | 2019年12月25日 (水曜日) 19:08