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2020年1月17日 (金曜日)

歌会始

皇居で行われた今年の「歌会始」は皇后陛下雅子様が参加したことと、読まれた一首の内容に感動がありました。

歌会始というのは正確に言うと昭和22年から現在のような名称と一般公募も披露されるようになったそうです。

それまでは「勅題(ちょくだい)」として皇族だけの会だったようです。

ところで、昭和天皇の歌でとてもよく似たのを見つけたのです。

 ・昭和33年(1958)昭和天皇の御製。お題は「雲」

高原のをちにそびゆる那須岳に
帯にも似たる白雲かかる

 ・平成2年(1990)存命時の昭和天皇の御製。お題としてではなく「昭和天皇を偲ぶ歌会」

空晴れてふりさけみれば那須岳は
さやけくそびゆ高原のうへ

とても、よく似ていますよね。

昭和天皇は、存命中に1万首に及ぶ歌を詠まれたそうですが、昭和天皇は那須の御用邸がよほど好きだったことがよく解る歌だと思いました。

カネも無く、別荘も無くて山里に暮らす私、皇族から見たら羨ましい生活なのかもしれません。

昭和天皇陛下が、終戦間近の昭和20年3月に戦災地を視察したそうですが、その折に詠んだ2首の歌が陛下の心中を表している気がしましたので、ここに紹介しておきます


戦のわざはひうけし国民(くにたみ)を 
おもふこころにいでたちてきぬ

わざはひをわすれてわれを出むかふる 
民の心をうれしとぞ思ふ

 

昭和19年末ごろから秘密裏に始まった日本政府による終戦の画策は、ソ連には仲裁を頼むが無視され四面楚歌の状態だったそのころに、戦火の悲惨な現状と国民の悲しみを感じ、複雑な思いで昭和天皇は視察されていたのでしょうね。

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コメント

皇后さまは、すっかりお元気になられたようですね。
疑いの目で見れば、今までは何だったのか?とさえ思えます。こんな書き込みが出来ること自体、平和なんでしょうね。

投稿: もうぞう | 2020年1月18日 (土曜日) 07:07

もうぞうさんへ

すっかりではなく、昨年も一時期体調を悪くされたようです。
ただ、それでも出られるようになったのは精神的なものが回復されたのでしょうね

投稿: 玉井人ひろた | 2020年1月18日 (土曜日) 08:07

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