« コビッド-19騒ぎで‘あの’しぐさが消える?! | トップページ | いまさらですが、マスクの裏表の話し »

2020年5月16日 (土曜日)

槌・鎚・椎・・・つち

「金づち」というふうに「つち」を平仮名で表記していること複数見られるのは、漢字にすると「槌、鎚、椎」と三つが存在するかららしいのですが、その違いは「槌=金属や木製の総称。鎚=金属のみに使う。椎=打ち付ける道具の総称」というもののようです。
つまり「金槌」も「金鎚」も両方正しいということのようです。

Img_3163 ←我が家には仕事柄多く(約十数丁)の「槌」が存在しますが、全ての個別名称を言えるでしょうかね?

よく使うのはオレンジ色のハンマー、そして「玄能」(上)と「ネイルハンマー」(下)です↓

Img_3709「玄能」とは、曹洞宗の僧の源翁心昭(玄翁)が殺生石を割って退治したときに使ったという伝説からその名称となったとも言われるもので、一見すると両方が同じに見えますが、片方が平面で、反対側が凸面になっています。

これは平の面で打ち、凸面で釘の頭をさらに押し込み奇麗に仕上げるための日本人の工夫です。

さらに私が所持しているのは「八角玄能」というもので、これは高さが無い場所では横にして側面で打てるようにした工夫の形状なのです。
日本の大工の知恵が、生かされている優れものなんです。

そして、ネイルハンマー。

釘抜きハンマーは釘(鋳物)を発明した古代ローマ人がすでに使用していたそうですが、
フォトのような先細りの独特の形状のネイルハンマーは、1840年(天保11)にアメリカ・コネチカット州の鍛冶屋が考案したものだそうです。

Img_3710

このハンマーは、高所作業用に買ったものですが、とても使い勝手が良いハンマーでした。

特にこの形状は釘を正確に狙いやすいのです。

さらに、打面のこのギザギザがグリップになって、釘の打ち損じを極力抑えてくれるのです。

釘を打つと曲げやすい人、これを使うとかなり助かりますよ。(たぶん)

たかが金づち、と侮るなかれです。

道具の形状には、古からのいろいろな知恵が入っているものです。

 

| |

« コビッド-19騒ぎで‘あの’しぐさが消える?! | トップページ | いまさらですが、マスクの裏表の話し »

コメント

槌でも打ち付ける道具でない槌が大黒様のもつ打出の小槌ですね。形も独特です。夢の槌です。欲しいけど無理でしょう。

投稿: ましま | 2020年5月16日 (土曜日) 20:15

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて聞きましたね。

投稿: H.K | 2020年5月16日 (土曜日) 22:11

ましまさんへ

大黒天と小槌が合わさった経緯は、いまだ不明だそうですね。
その証に昔話の「一寸法師」では、鬼の持ち物だったことでしょうか


H.Kさんへ

コメントありがとうございます

投稿: 玉井人ひろた | 2020年5月17日 (日曜日) 08:08

打ち出の小槌があれば、今はさしづめワクチンかな。
ワクチンでどれだけ世の中平和になるかしらん。

投稿: へこきあねさ | 2020年5月17日 (日曜日) 14:21

へこきあねささんへ

ワクチンと、さらに特効薬が欲しいです。

投稿: 玉井人ひろた | 2020年5月17日 (日曜日) 15:00

「つち」にもいろんな種類がある物ですね。勉強になります。

投稿: 吉田勝也 | 2020年5月18日 (月曜日) 14:53

吉田勝也さんへ

ほんとうに多くの種類が存在しています。

投稿: 玉井人ひろた | 2020年5月18日 (月曜日) 15:22

プロ並みの槌類を何種もお持ちなんですね。
すごいな~
そういえば「トンカチ」も正式名称?

投稿: もうぞう | 2020年5月19日 (火曜日) 19:06

もうぞうさんへ

祖父や父が浸かっていたものも有りますので、どうしても数も種類も増えてしまいます。

投稿: 玉井人ひろた | 2020年5月19日 (火曜日) 20:15

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« コビッド-19騒ぎで‘あの’しぐさが消える?! | トップページ | いまさらですが、マスクの裏表の話し »