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2020年6月11日

空中都市008のアイテム

我が家にテレビがやってきたのは、村でもかなり遅いほうでした。それでもまだ祖父は存命で、テレビがリモコンじゃなかった時代、その祖父にわたしはチャンネルとボリュウーム調整によく使われていました。

もちろんテレビ局はNHKのみでしたが、大好きな番組が沢山ありました。「てなもんや三度笠」、「ジェスチャー」などの番組も面白かったですが、それらはどちらかと言うと大人たちが主でしたね。

子供の場合は、夕方放送の人形劇「ひょっこりひょうたん島」、また「忍者部隊月光」、「月光仮面」などでしょう。

そして、「ひょっこりひょうたん島」後に放送された人形劇「空中都市008」は、わたしは特に好きでした。

ただ私は好きでしたが、番組としては「ひょっこりひょうたん島」より内容が難しく、子供には難解だった為に僅か一年=1969年(昭和44)~1970年(昭和45)で終了になったようです。

原作はあの「日本沈没」(1973刊行)の作者、故小松左京氏のSF児童小説『空中都市008アオゾラ市のものがたり』を原作としたもので、科学技術の発達した時代(21世紀)にある空中都市『008』を舞台に、父親が科学者の大原家の日常を描いていくものでした。

あのころ「21世紀」という言葉には、なんとも言えないあこがれがありました。

そしてその21世紀の今現在、空中都市008で「未来のもの」として小松左京氏が考え出したものはほとんどが現実となっていることに、同氏の想像力や科学知識のすごさに驚かされます。

空中都市008に描かれていたもの、事件>

  1. テレビ電話
  2. テレビ通販での買い物
  3. 立体交差点
  4. 衝突防止付き、自動運転の自動車
  5. 原子力船
  6. 大地震で起こる、原子力発電所の大事故

その21世の現代、上記のものが現実になっています。

小松左京氏は阪神大震災で自身が被災する経験をし、2011年の東日本大震災を見、その年の7月に他界されたそうですから、未曽有の大災害を2回も見たわけです。

脳裏には自分の小説「日本沈没」がよぎったでしょうね。

それにしてもSF作家というのは、まるで未来からタイムスリップしてきた人のようで、驚くばかりです。

 

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コメント

当時あり得ない言葉の代表が「日本沈没」だと思てました。それが「あって不思議ない」気分の昨今です。世の中だんだん住みにくくなるのが悪夢であってほしい……

投稿: ましま | 2020年6月12日 15:29

興味深く読ませて頂きました(^o^)

投稿: 吉田勝也 | 2020年6月12日 15:50

ましまさんへ

「温暖化」をテーマにした小説でしたが、現実味を帯びてきましたね


吉田勝也さんへ

ありがとうございます

投稿: 玉井人ひろた | 2020年6月12日 16:27

カミユのペストは不条理の世界を描いて怖い。
ペストで今も亡くなる人がいるのですね。

投稿: 風流人 | 2020年6月12日 19:07

風流人さんへ

ペストに限らず、マラリアやデング病、結核でも亡くなる人は後を絶ちません

投稿: 玉井人ひろた | 2020年6月12日 19:37

空中都市008、覚えていません。
小松左京氏は科学的に裏打ちされたまさにサイエンスフェクションでしたからね~(なんて知ったかぶり)

投稿: もうぞう | 2020年6月13日 07:04

もうぞうさんへ

そちらでは放送されなかったのでしょうか?

投稿: 玉井人ひろた | 2020年6月13日 07:47

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