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2020年8月30日

村に水力発電所ができた

わたしが暮らす大玉村では、大震災後から原発に頼らない再生可能エネルギーの推進を目指し、豊かな水資源を活用した水力発電所の建設を進めていました。

私としてはこのニュースを聞き、当初は半信半疑でいました。

しかし、村は本気だったようで杉田川砂防ダムの水を活用する方式で、昨年の2019年6月に着工(事業費は約2億2千万円)、それが今年完成し3月から本格運転を開始、そして今月の8月25日(火)にこれを運営する「信夫山福島電力」(しのぶやまふくしまでんりょく福島市)の渡辺和弘社長と押山村長らが参加して現地で開所式が行われました。

名称は「信夫山・遠藤ケ滝・大玉第一小水力発電所」、最大発電出力は100キロワット。
年間発電量は600メガワット/時で、一般家庭約130戸分の電力に相当する電力を発電できるらしく、それは東北電力に売電し、売電益の一部は村に還元する方式をとるようです。
ちなみに、これによって年間で二酸化炭素約340トンの削減につながる計算になるそうです。

実は、わが村にはかつて「水力発電所」が、あったのです。

  • 場所=旧玉井村横堀平(現大玉村玉井字横堀平)
  • 名称=横堀平発電所(よこぼりだいら はつでんしょ
  • 運営会社=本宮電気株式会社(小松社長・現本宮市)
  • 創業=明治41年(1908)
  • 閉所=昭和13年(1938)9月の大雨による土砂崩れで発電所が埋没するなどの被害を受け終了。
  • 電気の利用件数は、約80件足らずだった

この電気を使ったのは裕福な家などで、貧乏な我が家では夢のような話だったことでしょう。

ペルーから数十年ぶりに帰国した野内与吉さん(初代マチュピチュ村代表)が、「村に電気は来たか?」という言葉通り、我が家に電気が来たのはとても遅く、戦後の昭和30年代後半(1960年代)になります。

私は初めて見る電気工事に興味津々で、食い入るように見ていたことを今でも忘れられません。

つまり、約80年ぶりにわが村に発電所が創業されたことになります。

水力発電が、現代にって注目を浴びるようになるとは思いもよりませんでした。

 

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コメント

写真で見るとポンプ逆流式というのだそうでコンパクトな発電所ですね。
わたしが昔いた小さな村の発電所は、風車のまわりにひしゃくを沢山つけたベルトン式といったと思いますが、原始的に見えました。

投稿: ましま | 2020年8月30日 15:43

ともあれ、地球温暖化対策に大玉村でも
確かな一歩を踏み出したわけですね。
まずはめでたし、
おめでとうございます。
わが市もそのような気骨ある
人たちがいるとよかったのに(*´ω`)

投稿: へこきあねさ | 2020年8月30日 17:46

ましまさんへ

詳しい方式名は解りませんが、こういう発電施設でも一般家庭の消費電力が賄えるようになると良いですね


へこきあねさんへ

正直なところ、村民としては良いことなのかどうかは、よく解らないのが正直な気持ちです

投稿: 玉井人ひろた | 2020年8月30日 17:59

村に発電所を作り村民に還元するとは、行動力が有るのですね。
都会は消費するだけですから。

太陽光発電が民間で進んでるがどうなんでしょうか。
買取り価格が下がって倒産する会社もあるとか。

それでも再生可能エネルギーはもっと必要ですね。
農家は半農半漁から、自家自電で都会人に電気を売るような時代が来るでしょう。
原発など廃炉出来るように、しかも温暖化防止にもなる。

投稿: 風流人 | 2020年8月30日 18:50

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて知りました。

投稿: H.K | 2020年8月30日 22:07

風流人さんへ

半農半漁、久しぶりに目にした言葉です。
私のところでは「漁」は無いので、兼業農家が一般的です。


H.Kさんへ

コメントありがとうございます

投稿: 玉井人ひろた | 2020年8月31日 08:05

小電力水力発電所は、もっと増えても良いと思いますね。
利権が少ないと誰も行動しない?

投稿: もうぞう | 2020年9月 1日 19:09

もうぞうさんへ

やはり、根本はそれでしょうね

投稿: 玉井人ひろた | 2020年9月 1日 19:17

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