50万トン減らす
農水省は10月16日に、2021年産主食用米の適正生産量を「679万トン」に設定したことを発表しました。
これは今年の生産量が735万トンと言予想をもとに、その過剰分を来年の減産割に算出したものです。
米の民間在庫量も225万トン以上に対し、適正量は180万トンだそうでこれまた過剰です。
つまり、50万トンという米を主食から減らさなければならず、耕地面積にすれば10万ヘクタール分にあたるそうです。(減らすコメは、飼料米に回される)
10万ヘクタール(1000k㎡)とは、東京23区の総面積の1.6倍にもなります。
同省によれば、近年の日本国内では年間10万トンの消費減少が常態化しているらしく、生産が過剰になる根本原因がこれです。
「なぜ、米を食わなくなったのか?」
その原因の一番は、米以外のものを食べるようになったから、だと思っていたのですが、最近の農水省の調査で最大の要因が解った気がしました。
>18歳~40歳未満・・・増加している感じている
主な理由→米は健康に良いから。米は経済的であるから。
>60歳以上・・・減少したと感じている
主な理由→ 主食も副食も無く、食べる量が減った
調査の結果、意外にも若い世代では「米の消費」は増加して、それに対し高齢者は食事の全体量が減っていたのです。
つまり、その少食になった高齢者の人口が増える高齢化社会現象の結果としてコメの消費が減っているようなのです。
これでは、減る一方です
高齢化社会が、こんなところまで関係していたとは思いませんでした。
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コメント
米は優等生と言われてきましたね。サトウのゴハンは一番だ。
最近はパンなどの小麦製品が多くなってますね。
国内の消費量は579万トンでそのほとんどを輸入に頼ってる。
もし、小麦や大豆などが輸入出来なくなると大変だ。
休耕田の利用方法を促進しておかないといけない。
高齢化、少子化、女性の社会的進出で食事の仕方が変化している。
ファミレスやファーストフードが米を使ってもらいたいものです。
投稿: 風流人 | 2020年10月31日 09:47
いもで育った世代。外米、トウモロコシ、麦が混じらず五分搗きでない米飯は本当に光って見えた。「銀シャリ」今は毎日いただいています。
投稿: ましま | 2020年10月31日 11:08
>風流人さんへ
今年はコビッド19感染で、その飲食店の消費が激減し米価が下がっています。
消費者は安く食べられそうですね
>ましまさんへ
私も子供のころは、麦混じりのご飯でした。あの頃はなんでもなかったのですが、白米の今は旨くは無いのでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2020年10月31日 16:52
高齢になるにつれ、小食になるというのは確かです。
うちもずいぶん減りました。ご飯を炊くのは二日に1回、
それも1合だけ。
私は、といえば朝はシリアル、夜はおかずのみ
昼、うどんかラーメンだとまったく米を食べない日が
続きます。 食生活の多様化も一つですね。
ただ、小麦粉、そば粉、大豆など米に次ぐ
重要産品がほとんど輸入が占めるようになっているが
これらのどれかは毎日必ず食べる。
米だけに頼らない食料自給率をもっと上げる努力を
してほしいと思います。
投稿: へこきあねさ | 2020年10月31日 19:52
>へこきあねさんへ
後進国やアメリカは、貿易の主要品目として大豆などが多いというのもありますが、国内の生産増は難しいですね
投稿: 玉井人ひろた | 2020年10月31日 20:29