菅総理の著書から消えた「公文書」のくだり
菅義偉総理が、2012年の自民が野党時代に刊行した本「政治家の覚悟」(文芸春秋)の改訂版が新書(全244ページ880円(税込み))として20日発売されたそうですが、その改訂版からバッサリと削除された内容が新たな問題として発展使用です。
当時の文書内容は、当時の民主党政権が2011年の未曽有の東日本大震災時の会議の議事録を十分に残していなかったことなどに対し、会議などの公文書管理の在り方に関し
『政府がどう考え、いかに対応したかを検証し、教訓を得るために、
政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為であり…≫国家を運営しているという責任感のなさが如実に現れています。』
( 菅 義偉 )
と、公文書の取り扱いへ菅総理は批判を主張していたのですが・・・、
今回の改訂版の「政治家の覚悟」からは、この部分の記述が全部削除されてしまったのです。
削除された理由について文芸春秋の文春新書編集部は(西日本新聞の取材に対し)
「総ページ数など全体のバランスを考え、編集部の判断で割愛した。
特定の文言の削除を意図したものではない」
と回答したようですが、文芸春秋はなにかに忖度(恐れ)したことは想像がつき、嘘くさい理由です。
報道によれば、官房長官時代にこの著書の内容での公文書の扱いについて、記者から質問はあったそうですが抑え込んでしまったようです。
安倍政権下で、森友、加計(かけ)学園や桜を見る会の問題で、改ざん、破棄などずさんな公文書管理に官房長官として携わった菅総理、これから野党の追及が始まりますが、どんな方法でもみ消すんでしょうか。
今回は、マスコミも大きく取り上げたので、対応が見ものです。
実は本日、セブン通販に注文していた松田賢弥著「したたか 総理大臣・菅義偉の野望と人生」、サブタイトル『もう「ナンバー2」とは言わせない』という単行本を買い受け取ってきました。
頑張って、読んでみたいと思います。
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コメント
政治の話は揉める。群馬では中曽根と福田でピリピリしていたのを思い出す。日本各地でも紛争の元になる。それ程政治の話は怖い。
普段は大人しい町民が血の気を高めて仕舞う。
それは、何か自分に利益をもたらすからだろう。結局何も無いのだけど。
博多ドンタクなどの御祭り騒ぎの如くだ。トランプも同じく騒いでいる。
菅総理に望むのは、自分の信念を曲げず、国民に嘘を言わず、料亭には行かない事だ。
何故か、其処では陰謀しかないからだ。暫く観てみよう。
投稿: 風流人 | 2020年10月21日 (水曜日) 19:45
この削除部分は私も新聞記事で読みました。
安倍政権の継承を掲げる菅さんとしては
まずい「くだり」。
それにしても、今日の記者会見、「法の支配が貫徹
されて初めて 地域の平和と繁栄が実現する」と
言っていました。
憲法にしろ、学術会議問題にしろ
法律をきちんと守ってもらいたいものです。
そのうえで、汚染水処理問題、民主主義のルール踏襲は
無視、無視で行くのか・・・。
投稿: へこきあねさ | 2020年10月21日 (水曜日) 20:03
この問題・・・国会で追及されても、『総合的・俯瞰的観点から削除』なんていわれそうです (笑)
安倍内閣の時からさんざん聞かされてきた『真摯で丁寧な説明』の迷セリフに『総合的・俯瞰的観点』という迷セリフが追加されましたね。
日本語を壊し続ける元凶が総理大臣とは。。。
悲しい現実です (-_-;)
投稿: ススム | 2020年10月21日 (水曜日) 21:59
とにかく不都合な事は記録に残さない、それが書籍にもが徹底しているのでしょう。
削除しても、削除しなくとも野党の追及はうけたでしょうね?これが政治屋のやり方でしょう。
所詮は安倍さんの傀儡政権ですからね、行う事は同じです、何ら変りはありませんよ。
投稿: JACKS | 2020年10月22日 (木曜日) 07:54
>風流人さんへ
「角福戦争」というのもありましたね。
信念を曲げず、やってもらいたいし、それを先頭に立って監視するのがマスメディアだと感じます
>へこきあねさんへ
なんと言われても、ご本には「違法ではない」を繰り返すのでしょうね。
>ススムさんへ
これは、すでに安倍政権時に発見されたことですが、野党もマスコミも騒がなかったのが問題です
>JACKSさんへ
「安倍さんの傀儡政権」は言えてますね。
投稿: 玉井人ひろた | 2020年10月22日 (木曜日) 08:09