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2020年11月11日 (水)

参議院の唯一の決議権利

アメリカの大統領選挙の報道で、多くの日本人が同国のにわか選挙解説者になったようです。それは私も例外じゃないです。
私が興味を持ったのはむしろ、アメリカ連邦議会の制度のほうです。

アメリカの連邦議会議員は、上院:100人(30歳から)、下院:435人(25歳から)の535人によって構成されていますが、興味深いのは上院でしょう。

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上院は各州から2名づつで50州なので100人になり、↑任期は6年でそれを三つに分けて2年ごとに選挙が行われて選出されます。

このやり方は、日本の参議院で行われていますが、任期も6年で同じで、選挙は半数が3年ごとに選出されますが似たような制度です。

一番の違いは、議員数でしょう。アメリカ上院が100人に対し、日本の参議は252人と2.5倍以上です。

これはアメリカの人口の3億2783万人(日本の2.6倍)と比較し、日本の人口:1億2427万人の割合に照らせば、日本の参議は多すぎにしか見えません。

そして、日本の参議院には決定権限が存在せず、全てが衆議院の決定が優先される制度になっています。

これは、議会運営に時間がかからないようにという理由で決められた制度ですが、そのために「参議院は、衆議院の下請け」などと揶揄されるようになってしまいました。

何とかすべきでしょう。

ただし、参議院にもたった一つだけ議決権が存在します。

それは「憲法改正の発議」の賛否の権利です。

この権利によって、もし参議で否決されても通常の法律案とは異なり衆議院の優先は無効とされ、改正案は衆議に戻されることが無く廃案になります。

このことは、しっかりと覚えておきたいですね。

そして、この制度自体をも修正しようと考えた安倍政権と、それを踏襲しているのが菅総理であることも覚えておきましょう。

昭和20年(1945)GHQによって貴族院が廃止されできた参議院議員について、日本国憲法を審議した衆議院では次のような意見が決議されました。

参議院は、衆議院と同様に国民を代表する選挙された議員により構成されるといっても、
 衆議院と同じような組織(政党等)になってしまっては参議院の意義が無駄になってしまう。
 これに注意し、参議院議員には社会やいろんな職業で
知識経験を培った人がなりやすいように工夫すべきである

このような考え方は、貴族院型の参議院を理想として作られたようですが、今でも通用する気がします。

幾度となく記事にしてきましたが、参議定数と衆議の小選挙区制は改正すべきです。

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コメント

:憲法と、衆議院で決められる公職選挙法や皇室典範など法律の整合性がこのところ気になっています。

投稿: ましま | 2020年11月11日 (水) 20:42

日本の衆議院はアメリカの下院にあたり、国の方針の決定に責任を持っている。下院はトランプをどうするのか。まだ分からない。

アメリカも、左とか右とかに別れているように報道されているが、今は違うと思う。
一番は、豊かな層と貧困の層の争いではないか。豊かな層は当然の如く現状維持に努める。

日本も貧困層はそこから上に行けない。なぜか?
貧困層が無ければ豊かな層は作れないからだ。

世界の争い事は貧困が全てでないか。
宗教や人種間の差別を解決するには選挙では解決出来ない。

メソポタミアの古文書に、子供の教師に多額の贈りものをした事が書いている。
今も情けない国会議員が逮捕されている。自民党よ、いいのか。


投稿: 風流人 | 2020年11月11日 (水) 21:57

>ましまさんへ

皇室典範は、今回も議論しないようですね


>風流人さんへ

「貧困層が無ければ豊かな層は作れないからだ」
まさに、おっしゃる通りです

投稿: 玉井人ひろた | 2020年11月12日 (木) 07:53

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