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2020年12月13日 (日曜日)

600億円が・・風と共に去る

今日の朝刊が、政府は福島県沖に設置した「浮体式洋上風力発電施設」を全て撤去する方針を固めたことが伝えました。

この事業は、東京電力福島第1原発事故からの復興の象徴と位置付け、経産省を中心に政府が2014年に日本初の浮体式洋上風力発電所「ふくしま未来」が福島県楢葉町沖20kmに設置され、世界で初めての大規模事業として集合型風力発電所が建設される計画のものでした。

これまで建設されたのは3基、発電機の名称は>Mitsubishi SeaAngel

  • 7000kwー1基(稼働率 4% ※撤廃済み)
  • 5000kwー1基(稼働率24%)
  • 2000kwー1基(稼働率34%)

その計画と建設には総額約600億円が投じられ、そして民間への譲渡を模索していたようですが、採算が見込めないと判断さ撤去が決まったようです。

すでに、最大の7000kw-1基は今年6月に採算が合わないとして撤去が済んでいたようですが、全基撤去費用には50億円が来年度予算の概算要求に盛り込まれたそうです。

経産省は「撤去されても事業のノウハウは蓄積されたので、成果は出た」とコメントを発表したそうですが、650億円の莫大な予算が波のかなたに風と共に去り飛んで行ってしまったようです。

そして福島県にとっても、いろいろな意味で大きな痛手であることは間違いありません。

やはり、再生可能エネルギーによる電力供給は課題が多く、脱原発を目指すには相当の覚悟が政府にも国民にも必要であることが、示された気がします。

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コメント

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
折角、建てたのに勿体ないですね。
これでは何の為に、建てたのか分かりませんね。

投稿: H.K | 2020年12月13日 (日曜日) 21:37

7000kwに至っては、稼働すらしていないので無いか。

実験にしては、余りにも杜撰だ。
自慢にもならない。バカバカしい限りだ。

福一の処理水の問題も決まらず、使用済核燃料も溢れかえってる。
政治家は桜の宴会ではしゃいでるが、とてもそれどころでは無いだろう。

投稿: 風流人 | 2020年12月13日 (日曜日) 22:23

>H.Kさんへ
もったいない限りですね。それだけ、積極的じゃないということでしょう


>風流人さんへ
処理水問題は、国としては海洋放出で決まっているのですが、地元としてはそうはいかないところです

投稿: 玉井人ひろた | 2020年12月14日 (月曜日) 07:51

考えさせられる問題ですね。新聞記事で知りました。

投稿: 吉田勝也 | 2020年12月14日 (月曜日) 11:27

>吉田勝也さんへ

各紙で取り上げられたようですね。

投稿: 玉井人ひろた | 2020年12月14日 (月曜日) 15:36

浮体式風力発電は土地への負荷が少なく、
漁業者などへの了解が得られればとても有効な自然エネです。 それが、こうも簡単に撤退とは情けない。
海外での成功例はいっぱいある。初期段階でもメンテナンス
でも金はかかってもこれを成功させていく、という
決意が国にも欲しかった。

投稿: へこきあねさ | 2020年12月14日 (月曜日) 17:26

例によって誰も責任を取らない。
こんな政府政治では、誰も期待しませんね。

投稿: もうぞう | 2020年12月14日 (月曜日) 18:04

>へこきあねさんへ
役人というのは、損するとすぐに止めるのが常識ですが、それを継続できるのは政治家の決意です。
安倍政権と現政権には、最初からやる気は無かったのでしょう。


>もうぞうさんへ
そうなんですよ。誰も責任を取らないで終わりです。

投稿: 玉井人ひろた | 2020年12月14日 (月曜日) 19:42

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