冬遊び・・「たっぺすべり」
もう半世紀も前の話になりますが、私が小学生のころには登下校の長い道のりを楽しむ冬の遊びがありました。
小川に積もった吹き溜まりを渡るのは、落ちたらびしょ濡れになる危険がある度胸試しの遊びでした。
「氷蹴り」は、見つけた厚い氷の欠片やつららを蹴りながら歩くもので、氷のドリブルです。
その氷がいつまで原形をとどめるかを楽しむもので、家または学校(片道約3kmほど)につくまで氷が残っていたら最高の気分でした。
そんな中でも一番楽しかったのが「たっぺすべり」です。
これは、道路の水たまりや田んぼの水たまりが凍結したところを、靴のままで滑る遊びです。
転ばないで端から端字まで滑れたら自慢ものです。
昔の道路は舗装されておらず、水たまりが多かったので凍った水たまりを見つけると競って滑りました。
むかしの長靴はよく滑りましたが、徐々に滑らない長靴が増えてきて面白くなくなった気がします
なぜ「たっぺすべり」というのかは、当時はもとより最近まで知りませんでした。
「たっぺ」とは、主に北関東やわが地域の方言で「立つ氷」が転じた「霜柱」や「氷」を指す方言だったようです。
今なら自動車の轍でいくらでも「たっぺすべり」ができますが、交通量が多いので危険でやる子供はいませし、第一に親がやらせないでしょう。
昔の遊びは、面白さと危険が隣り合わせのがとても多かったですが、面白かったことも確かです。
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コメント
いいあそびがありましたね。
私も子供のころ、うちは国道1号線の前だったのですが、
歩道が広く、ゴムとびやロウセキで〇をいくつも書いて
ケンケンパ、とやっていました。でも今はその歩道は
半分になり、郊外でもほぼすべての道路は車道になり
道路では遊べなくなりました。
子供はゲームに専念するかお稽古事か、という時代ですか・・。想像力も創造力も生まれにくくなりました。
投稿: へこきあねさ | 2020年12月18日 (金曜日) 20:41
朝の通学はいつも雪が深く、新聞配達や牛乳配達人などの跡をノソノソ歩いていて、遊びながらとはいきませんでした。
雪が多い時は休学ですが、それが校門前で知った時は嬉しいながら、給食が無いのも子供には辛い事でした。
だから、冬の楽しみは正月とその行事での遊びに行く事でしょうか。
パソコンの無い幸せな時代で無かったかと思う。
投稿: 風流人 | 2020年12月18日 (金曜日) 20:46
>へこきあねさんへ
多くの子供が、道路で遊ぶのが当たり前だった時代、それが良かったか悪かったのかは判断が付きかますが、年代の違うものが集まっていたことは良いことだった気がします。
>風流人さんへ
こちらでも雪の多い日は休校になりましたが、それも年々雪の量が減ったり、自動車を持つ家庭が増え変わっていった気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2020年12月19日 (土曜日) 07:59
「たっぺすべり」面白ろそう! 子供達が面白そうに遊ぶ姿が目に浮かびます。何でも遊びにする発想が愉快ですね。
投稿: 吉田勝也 | 2020年12月19日 (土曜日) 13:40
>吉田勝也さんへ
昔は皆がそうだった気がします。
今は、安全が優先され規制玩具や遊びが占めているように見えます。
致し方ないですが、今も子供の発想はすごいと感じることが多いです
投稿: 玉井人ひろた | 2020年12月19日 (土曜日) 19:38
似たような遊びは、ありました。
たとえ転ぼうとスリルがあって楽しかったです。
子どもたちは今でも、わざと雪の積もっているところを歩きたがるようです。
投稿: もうぞう | 2020年12月20日 (日曜日) 18:47
>もうぞうさんへ
これは何年たっても変わらない、子供の心理ですね
投稿: 玉井人ひろた | 2020年12月21日 (月曜日) 08:10
こんにちは~、玉井人ひろたさん。
「たっぺすべり」ですか~。
ちょっと危ないかもしれませんが、冬の子供の楽しい
遊びの様子が想像出来ていいな~と思いました。
こちらは道が凍ることも雪が降ることもほとんど
ないので、もし降ったら大変だと思っても雪は
とてもとても珍しく感じます。
投稿: 浜辺の月 | 2020年12月22日 (火曜日) 12:01
>浜辺の月さんへ
交通量というか、自動車自体が珍しいころの遊びですので、今は無理です
投稿: 玉井人ひろた | 2020年12月22日 (火曜日) 14:26