日本の医師の数、どう感じる
昨年から日本では医師不足が問題になっていますが、厚労省は2年おきに「医師・歯科医師・薬剤師統計」の調査を行ってその人数も公表していることが判りました。
前回の調査は2018年(平成30)でしたので、例年通りなら昨年の2020年に行われていることになりますが、その公表はまだのようですし、今の国内状態ではさらに遅れる可能性が高い気がします。
ということで、今回は2018年(平成30)年12月に調査(2019公表)の結果です。
それによると、全国の医師数は32万7,210人、歯科医師数は10万4,908人、薬剤師数は31万1,289人で、その医師のうち医療施設従事者は31万1,963人となっていて、いずれも増加しているということです。
2018年12月の調査結果(2019年公開)詳細
<男女別人数>
- 男性医師=25万5,452人(前会比1.4%増)
- 女性医師= 7万1,758人(前会比6.3%増)
<全国都道府県別の平均は『246.7人』>
<都道府県別の人口10万に当たりの医師数>
<医師の割合が多いところトップ3>
- 徳島県(329.5人)
- 京都府(323.3人)
- 高知県(316.9人)
<医師の割合が少ないところトップ3>
- 埼玉県(169.8人)
- 茨城県(187.5人)
- 千葉県(194.1人)
<前回調査より増えた科名>
- 美容外科、産科、腎臓内科・救急科、リハビリテーション科
<前回調査より減った科名>
- 気管食道外科、外科、肛門外科、内科・産婦人科・臨床検査科
年齢は平均49.9歳。このうち病院は44.8歳、診療所は60.0歳で、60歳代になるのは初めてとなりここでも高齢化が進んでいる結果になりました。
意外に医師は増加しているようですが、やはり外科医、内科医、気管食道外科などコビッド-19感染治療に関係する医師の数は減ってきていて病院は大変のようです。
ところで、
テレビによく出てくる日本医師会ですが、まるで日本国内の全医師(総数=32万7,210人)の代表かのよう見えますが、違います。
- 日本医師会の会員医師数=17万2,763人
- 代議員医師の総数=357人。
その内> - 開業医の代議員 =319人
- 勤務医の代議員 = 38人(全体の10.5%)
つまり、日本医師会は国内の約50%ほどの医師の集まりだということですね。
いずれにしてもそのほとんどが開業医ですから、医療のひっ迫は肌身で味わっている必死の思いの方々ということです。
先日の報道番組で、大学病院がコビッド-19に対しなかなか携わらない原因が、そこを所管する文科省が「医療倫理」を館にハードルを上げていることが判明しました。
原発事故の時も根本原因は文科省、今回もまた文科省の堅い規則(岩盤規制)がネックになって大学病院の動きを封じているようです。
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コメント
歯医者は自然と落ち着いたようで、程々のところでしょうか。
しかし、都心周りには絶対的に医者は足りません。
いても、インターンばかりで直ぐ居なくなる。
今回のコロナ騒動で分かった事は、政府は削りに削って、保健所、病院を痛めていたのです。
児童のイジメの保健所の対応は未だに不十分だ。介護保険の税金は年々増加しています。何処に消えたのか。
政府は、国民の命を第一としなで、経済ばかりに力を入れる。
だから、経産省が出しゃばる。ゴーツとかがコロナを広めたのだ。
消費税は福祉にか使わないと言ったが、だが、政治家のポケットに消えて行く。
日本は政治家にとって天国だ。口利きで札束が飛んで来る。
それでいいのか。悪人が笑ってて良いのか。
投稿: 風流人 | 2021年1月17日 (日曜日) 20:34
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、今後の大きな課題になりますね。
投稿: H.K | 2021年1月17日 (日曜日) 22:55
>風流人さんへ
誤解されているかが多いようですが、日本では1968年(昭和44)に、医学のインターン制度は廃止になっています。
>H.Kさんへ
大きな課題ですね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月18日 (月曜日) 07:55
興味を持って読ませて頂きました。
投稿: 吉田勝也 | 2021年1月18日 (月曜日) 15:48
新聞も伝えないような、内容ですね。
すごいな~
投書欄(新聞など)に応募することもあるのでしょうかね~
投稿: もうぞう | 2021年1月18日 (月曜日) 17:51
>吉田勝也さんへ
いつもありがとうございます
>もうぞうさんへ
いつもの偶然に見つけたものです
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月18日 (月曜日) 19:41