感染者への同情という凶器
今朝のNHKの特集記事は、SNSによるコビッド-19感染者に対するデマ投稿の被害についてのことで、それは耳を疑うような内容でした。
それは感染者の詳しい内容と実情を書きこんだ↓のようなSNSから始まります。
「○○に住む、Aさん(実名)はコロナ感染したことにより、会社や周りから誹謗中傷を受け
ついにはそれに耐えきらず、自殺した。」
このまことしやかな「デマ投稿」が、問題の根源です。
このデマ記事を信じた人たちが、同情したり正義感を感じ「それはひどい。自殺はかわいそう。」という投稿が続々となされ、結果として「Aさんが自殺した」というデマが拡散していきます。
番組では、このデマSNSで家庭内が険悪になったり、家族がノイローゼになるという被害にあっている50代男性のことが紹介されました。
NHKの調べによれば、ほぼ全国でこの「デマ自殺SNS」が発生していて、多くの感染者が被害を受けていることが紹介されました。
つまり、嘘の情報を信じ「誹謗中傷から感染者を守ろう」とする善意の行為が逆に凶器の言葉になったもので、通常の偏見による誹謗中傷よりさらに始末が悪いのです。
結果として余計なお世話が、かえって感染者の自殺者を増やす可能性があるのです。
NHKでは、「これは『感染したのは自己責任』という日本の国民性もあるのではないか?」と分析しましたが、それよりもデマ投稿を出す者や、その取り締まりが甘いということもあるのではないかとも感じました
こんな報道を視たら、なおさらコビッド-19感染が恐ろしくなります。
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コメント
同情や正義感では無い。
タダの嫌がらせだよ。
特に、日本人は噂が大好きですね。
それをわざわざメールしたり無責任過ぎる。
科学的に、正確な情報に努めるべき。
常に、自分に置き換えて行動するように。
人の口は、取り締まる事は難しい。
その人の常識に訴える事だろうか。
投稿: 風流人 | 2021年1月10日 (日曜日) 18:25
>風流人さんへ
ただの、たちが悪い嫌がらせですよね。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月10日 (日曜日) 19:56
戦前の隣組や5人組のような伝統からいまだに
抜けきれない日本人のDNAのような気もします。
それを加速しているのが
政府のいう自助努力、これらが蔓延すると感染者はまるで犯罪者になったかのような汚点をかぶせられる。
この昨年3月からの110番のうち2割は「県外ナンバーの車がきているからどけてくれ」、「あそこのうちに県外の
親族がきているから帰るようにいってくれ」などという
とんでもない110番。
コロナと同じくらい、住民の眼が怖くなります。
投稿: へこきあねさ | 2021年1月10日 (日曜日) 20:27
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
こんな事は絶対にあってはならない行為ですね。
投稿: H.K | 2021年1月10日 (日曜日) 23:18
>へこきあねさんへ
今回の「デマ自殺」は、質が違います。
デマを信じた人が「感染者への誹謗中傷を止めてください」と守ろうとすることで感染者を追い込むという現象、つまり余計なお世話が追い詰めるという複雑な問題なのです。厄介です
>H.Kさんへ
有ってはならないことが、蔓延しているようです
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月11日 (月曜日) 08:33
いろんな事がおきますね。
投稿: 吉田勝也 | 2021年1月11日 (月曜日) 14:30
>吉田勝也さんへ
これからさらに何が起こるのでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月11日 (月曜日) 17:03