原発の汚染水は減っている?
東京電力・福島第一原発では、あの事故後から除去できないトリチウムを含む雨水や地下水が原子炉建屋に流入し、構内の多核種除去設備(ALPS)で浄化して「処理水」をタンクに溜めていることがつ続いています。
しかし、処理水をためるタンク1基の容量は、1000~1300トン、それに対し処理水は1日で平均約170トン増えるため1基のタンクは7~10日で満杯になるということが繰り返されています。
東電によると、設置できるタンクの容量は計137万トン分だが、既に処理水約120万トンを貯蔵で、来年(2022)の夏ごろには、新たに発生する処理水の行き場がなくなる計算だとして、国は大気放出か、海洋放流のどちらかを模索していましたが、どちらも反対が多く結論は延長されています。
ここまでは、よく知られていることですが、東電ではこの汚染水の増加を防ぐいろいろな努力し、そのおかげで汚染水の流出量が減ってきている事実は報道されていません。
<1日の汚染水量の平均値の、年ごとの経過>
- 2014年>540トン
- 2015年>490トン
- 2016年>390トン
- 2017年>220トン
- 2018年>170トン
このように、年々減ってきているのです。
その結果、減少目標の150トンに対し140トンを達成したそうです。
つまり、これによって当初の「2022年夏までには満タン」と言うことは無くなり、もう少し処理水問題の決定年は伸びたことがわかりました。
それでも、決定は早急の問題です。
それは、コビッド-19問題またはオリンピック開催問題、もしくは解散総選挙が、一息ついたときに行われる気がします。
そして、情勢(選挙結果)によっては決定・実行が強行でおこなわれるような予感がします。
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コメント
アメリカではトリチウムを汚染水から除去する方法とか、科学的に処理する方法が進んでいると言います。日本でも
科学者の知見を集めて、海とか空気中とかではなく別の方法を模索する方向があるはずです。
時間がすこしできたのですから、安易な方法でない方策を
考える政府を選挙でえらびたいものです。
投稿: へこきあねさ | 2021年1月29日 (金曜日) 20:28
>へこきあねさんへ
アメリカなどの研究も参考にはされているはずですが、
最終処理はどうなるかわかりません。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月30日 (土曜日) 07:52
事故直後の未処理の汚染水も再処理して、海水で薄めて海に放出する。
それには、科学的に安全性を証明しなければいけない。
もうすぐ10年経つが、政府も重い腰を上げないと福島のダメージが解消しないのでは無いか。
投稿: 風流人 | 2021年1月30日 (土曜日) 10:15
>風流人さんへ
国からは、科学的根拠から安全だと説明がなされています。
しかしながら、その説明が手放しで信じられないというのがネックなんですよ
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月30日 (土曜日) 10:38
興味を持って読ませて頂きました。写真が樹氷?に代わりましたね。Good!
投稿: 吉田勝也 | 2021年1月30日 (土曜日) 11:03
>吉田勝也さんへ
テンプレートのは樹氷じゃないです。
単に、木々に雪が積もっただけのものです。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月30日 (土曜日) 11:27
政府よりゴジラの方が人気のあるお国柄ですから……
投稿: ましま | 2021年1月31日 (日曜日) 14:01
>ましまさんへ
人気で動じるような政府も、軽すぎる気がますね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年1月31日 (日曜日) 17:28