「の」が付く記念日、付かない記念日
いつも拝読させてもらう「ましまさん」のブログ「反戦塾」の、今回の「祝祭日の不安定」のテーマが面白かったので私も関連記事をアップさせていただく事にしました。
その内容は、「記念日には、『の』が付く日と、付かない日が有るがその差・理由は何だろう?」というものです。
くしくも今月、2月にはその両方が存在します↓
- 2月11日・・「建国記念の日」
- 2月23日・・「天皇誕生日」(『の』が無い)
それは太平洋戦争が終わり、新しい憲法が施行された昭和23年(1948)のこと、くにでは改めて「祝日」が定められることになります。
その候補に挙がった祝日は1年を通してバランスよくするため、下記の「9つ」だったそうです。
- 1月1日=年の初めを祝う日
※「元日」 - 1月15日=大人になったことを祝う日
「成人の日」 - 3月20日(21)=自然をたたえる日
「春分の日」 - 4月29日=昭和天皇の誕生日を祝う日
※「天皇誕生日」 - 5月3日=日本国憲法の施行を記念する日
※「憲法記念日」 - 5月5日=こどもの人格を重んじる日
「こどもの日」 - 9月22日(23)祖先を敬い亡くなった人を偲ぶ日
「秋分の日」 - 11月3日=自由と平和を愛し文化をすすめる日
「文化の日」 - 11月23日=生産を祝い国民交互に感謝する日
「勤労感謝の日」
そして、その内容に則した祝日名称を付けようとした際に、絶対に移動できない条件の日と、多少の移動も可能な条件の日があることに気付いたそうです。
そこでその区別を明確にするために、名称作成に『の』を付けるというルールが決められました。
<『の』が無用の名称条件>
- その日でなければいけない日。
- 日にちを変えることが、物理的に不可能な日
<『の』を付ける名称の条件>
- その日にちを移動や変えても支障がない日
- その日にちに対し、異なる複数の説や考え方がある日
つまり、なんとなく付けたり、付けなかったりしているわけではなく、ルールに基づいているということです
これは、現在でも守られているそうです。
ましまさんもブログで推測されていましたが、ほぼ近い推測なのには感心してしまいました。
日本人は「区分け、分類」が好きな民族と言われますが、こんなところでもその国民性が入っていたんですね。
ただ、差別主義はいただけませんね。
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コメント
マタマタ関係の無い事ですが
平清盛 (タイラノ
藤原道真 (フジワラノ
源義経 (ミナモトノ
のが無いと、合戦の時に閉まらない様に感じます。勿論、我は✖️✖️の一味だ。と、脅したのかもしれない。
投稿: 風流人 | 2021年2月13日 12:49
なるほどねぇ。
そういう違いがあったのですか。
感心しました。
投稿: へこきあねさ | 2021年2月13日 13:31
お見事な分析――。ルールを作った人は、さぞかし満足しているでしょう
投稿: ましま | 2021年2月13日 14:15
>風流人さんへ
それは知っています。
この時代というか、江戸時代までは朝廷が認めた正式な名字の下には「の」を付けていうのが常識だったからです。
言い換えれば、「の」が付かないのは正式な名字じゃなかったということも言えます。
例えば「徳川家康」の正規名字は「源」ですから「みなもとの」という言い方になります
>へこきあねさんへ
私も今回のことで、よく解りました
>ましまさんへ
記事内容を使わせていただき、恐縮です。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年2月13日 16:46
ほんと面白いところに気づきましたね。
納得です。
投稿: もうぞう | 2021年2月13日 18:40
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて聞きましたね。
投稿: H.K | 2021年2月13日 21:41
地震のお見舞い申し上げます。
多分、それほどの被害はなかったであろうかと
思われますが、大変でしたね。
投稿: へこきあねさ | 2021年2月14日 05:40
>もうぞうさんへ
今までなんとも思っていなかったことでした
>H.Kさんへ
私も同じです
>へこきあねさんへ
ありがとうございます。
わが村のあちこち壊れた話を聞きますが、人的には被害は無かったようです
投稿: 玉井人ひろた | 2021年2月14日 10:54