七つ上がり
卒業式シーズンの3月になりました。そして、来月は新たな年度が始まり入学式シーズンです。
我が母親の世代がよく使うことばに「七つ上がり」、というのがあります。何を隠そう、私はその「七つ上がりです。
「七つ上がり」とは早生まれで入学することで、これは早生まれの子供が「数え年=7歳で小学校へ上がること」を意味しています。
これは、まだ数え年を使っていた日本で、満年齢の制度が庶民には浸透しなかった名残だそうですが、昔から日本政府というのは国民への「丁寧で、解り易い説明」が不得意(行わない)だったことを表すような気がします。
この「七つ上がり」、私は地域の方言かと思っていたのですが検索したら少しバリエーションはありますが、全国で使われている言葉だと知りました。
「1月1日誕生日~4月1日誕生日の子供の入学」
- 「はやあがり」
- 「七つ上がり」
「4月2日誕生日以降の子供の入学」
- 「おそあがり」
- 「八つ上がり」
ただ、「七つ上がり」を使うのは母のような昭和初期以前や戦前の生まれでしょう。
戦後や昭和30年代以降だと「意味は解るが、使わない」になり、平成生まれ以降だと「意味も解らない」ということになるんでしょうね。
大体において、「数え年」の数え方を知る人自体がほとんどみなくなった気がします。
ちなみに「七つ下がり」という江戸時代のことばは、「午後4時を過ぎたころ」という意味だったそうです
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コメント
自分は小学生のころまで「はやあがり」や「おそうまれ」を普段使いしていましたよ、周りの大人もね。
日本は独特ですよね、競馬の馬も数えで4歳が、いまや満3歳と呼び方を変えましたからね。
なんかコロコロと変える日本の競馬は、やはり本場英国の伝統や格式に比べると数段落ちますね。
投稿: JACKS | 2021年3月 3日 08:02
>JACKSさんへ
ここで、馬の年齢まで出てくるとは思いませんでした(笑)
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 3日 08:20
ですね。
いつの頃からか聞かくなくなりましたですね。3月生まれと4月出生では体の育成が違いましたですね。
投稿: ひで | 2021年3月 3日 09:11
>ひでさんへ
私の学年は、早生まれのほうが体が大きかったです
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 3日 11:51
私は3月生まれなので
7つ上がりですね。
今はやっと誕生日が来て同級生に追いついたと思ったら
行政からは半月後の4月にすぐ1歳プラスでお知らせ来て
実際の年忘れそうです。
投稿: マコ | 2021年3月 3日 12:37
早生まれ組ですが、喧嘩は遅生まれ組より明らかに弱かった。その分、勉強で取り返そうと思ったのか、級長・副級長は早生まれ組が多かったような気がします
投稿: ましま | 2021年3月 3日 14:02
>マコさんへ
必ず1歳増やされる、あれはちょっと違和感がありますよね。
>ましまさんへ
わたしは、気にしたことが無かったですね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 3日 15:17
私も1月生まれなので「7つ上がり」です。そういえば父から「お前も4月から1年生だぞ」と言われたのを覚えてます。その時はやんちゃをしてたのでその罰だと思っていました。
投稿: 吉田勝也 | 2021年3月 3日 15:30
ワクチンは高齢者優先すると言う。65歳は満年齢なのか?
役所からの通知は、一ヶ月くらい前後するのか?
すこしセコイでしょうか?
今の心境はワクチンを受ける楽しみだけです。64歳はとうに過ぎていますが(;_;)。
投稿: 風流人 | 2021年3月 3日 16:18
>吉田勝也さんへ
何かの罰とは、面白いですね。
しかし、こちらにおいでいただく方は早生まれの方で締めているようですね。
>風流人さんへ
それ、気になりますよね。満年齢に達する人なのか、達した人なのか、ではだいぶ違いますよね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 3日 17:21
玉井人ひろたさま
私が育った富山でも7つ上りは普通に使っていましたよ。
今年の年明けに一つ歳を取りましたと書いたら誕生日
おめでとうとcommentありました。数え年は死語?
投稿: 輝ジィ~ジ | 2021年3月 3日 18:58
>輝ジィ~ジさんへ
それは、わたしには笑い話ですが・・
今の人には、年頭の常用語も通じなくなったんですかね?
ちょっとショックです。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 3日 19:39
おおお
懐かしいな~
久しぶりに拝聴しました。
投稿: もうぞう | 2021年3月 6日 19:01
>もうぞうさんへ
やはり、この言い方は全国的なものなんですね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 7日 08:25