「トラウトサーモン」と「ウイルス菌」
かなり前になんどか取り上げている不思議な「カタカナ日本語」で、スーパーなどで売られている「トラウトサーモン」のことについての疑問をアップしたことがありました。
「トラウト=鱒」で「サーモン=鮭」、それなら「トラウトサーモン」とはマス?サケ?どっちなのか?いったことでした。
結論として、その正体は「‘海水’で養殖された(淡水魚の)ニジマス」であること、名称は日本国内だけの商品名であることが判りました。
昨今はコビッド-19関連のカタカナ文字が反乱し、その中から疑問の言葉が生まれだしています。
「ウイルス菌」ということばです。
これは「ウイルス=バイラス(ヴィールス)」なのか?「細菌=バクテリア」なのか判別しない言葉です。
- ウイルス(ラテン語)
自らは個体を持たず、感染した細胞を変異させ害する - 細菌=バクテリア
自らの個体を持ち移動し、細胞を食害するため「人食いバクテリア」とも称される。
個体を持つため、細菌自体もウイルスに感染するが、人と違い進化して強力になる
つまり、植物に例えればウイルスは根や本体枯らす病気であり、細菌は葉や実を食べる害虫ということになりましょう。
それが「ウイルス菌」となると・・ちょっと意味が違った方向になってしまう気がします。
今月に入り、わが地域では大きな基幹病院でクラスターが発生し、私の妻の実家の義母らが通う病院でも発生し診療制限が始まり困っています。
この「クラスター」をわたしは「集団感染」という意味だと思っていたのですが・・違うことが判りました。
厚労省の通達文から引用です。
「小規模感染者クラスター(集団)」とは
コビッド-19の感染で、感染経路が追えている数人から数十人の規模の患者の集団のことです。
つまり、「クラスター」には感染の意味は無く、単に‘集団’をさすだけ言葉だったのです。
これも、マスメディアなどが「感染者」を省く報道のしかたゆえの誤解だと思いますが、もうどうしようもなくなってしまった気がしますね💧
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コメント
こんなまぎらわしい、というか勝手に日本人が
意味づけをしてしまう日本語英語はいくらでもあり、
たとえればきりがありません。
しかも政治家は英語を使うことによって自分が知識人で
あるかのようにふるまい、庶民を煙に巻きたがる傾向
がどさどさあります。
スーパーも同じ。トラウトサーモンというと「鮭」の
一種のように惑わされる。かしこい消費者、かしこい国民になりたいものです。
投稿: へこきあねさ | 2021年3月 6日 (土曜日) 14:13
興味深く読ませて頂きました。
投稿: 吉田勝也 | 2021年3月 6日 (土曜日) 16:07
>へこきあねさんへ
トラウトサーモンも日本国内での養殖は難しく、輸入がほとんどだそうです
>吉田勝也さんへ
いつもありがとうございます
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 6日 (土曜日) 16:10
特にコロナ禍で、英語が多くて目が回るようです。
ただ、辞書で調べて少しニュアンスが違うなーと思うものもありますね。
そして、あまり使いたくないのがトリアージでしょうか。
患者を選別してもらいたくない。
投稿: 風流人 | 2021年3月 6日 (土曜日) 18:45
>風流人さんへ
大災害での治療に使われるようになったトリアージ、いざとなれば選別されるんでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 7日 (日曜日) 08:26
こんにちわ。
・「文章」を読んで。
これは初めて聞きました。
投稿: H.K | 2021年3月 7日 (日曜日) 13:54
>H.Kさんへ
コメントありがとうございます。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月 7日 (日曜日) 17:59