モズという名の漢字から考察
いつもこのブログにコメントをいただく、吉田勝也さんのブログ「吉田勝也の写真プログ」の今回の記事(№809)はモズの写真がアップされました。
モズという鳥は面白い習性がありますが、その名前「モズ」を表す漢字が複数ある珍しい鳥でもあります。
- 百舌鳥(※百の鳥の声を真似て鳴く鳥だから、但しそれはオスだけ。)
- 百舌
- 毛受 (日本書紀)
- 万代 (日本書紀)
- 鵙(※犬のようにキョロキョロする鳥だから)
↑は、全部「モズ」を指した漢字で「モズ」という読みの漢字になります。
大阪府堺市北区に存在する仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)に隣接するところには、「百舌鳥古市古墳群」というのがあり近くには「百舌鳥(もず)」という地名の地域が存在するように、今は「百舌鳥」と‘3文字漢字’が一般的になっている気がします。
漢字が「3文字」なのに、読みのほう一つ少なくなって「2文字」になるって、どう考えても変ですよね。
これは「百舌」という漢字だけでは何を指しているのか分り難いので、「鳥」をあとから足して書くことが常態化して今に至ったようなのです。
漢字には似たように、「読みが一つ不足」というのが沢山在るんです。
探しましたら、集めているサイトがありましたのでコピペしてみました。
- 竹筴魚(あじ)
- 銀口魚、細鱗魚(あゆ)
- 東海美人(いがい)
- 縮緬雑魚(いさざ)
- 撥尾魚(いな)
- 土当帰(うど)
- 棘甲贏(うに)
- 傾城魚、海鷄魚(えい)
- 狗母魚(えそ)
- 未滑海藻(かじめ)
- 石陰子(かせ)
- 烏帽子魚(かつお)
- 秋蕊花(きく)
- 鼠頭魚、気数子、幾須子(きす)
- 木五倍子(きぶし)
- 海州常山(くさぎ)
- 小八梢魚(くじら)
- 胡頽子(ぐみ)
- 六六魚(こい)
- 牛尾魚(こち)
- 石伏魚(ごり)
- 季花魚(さけ)
- 青花魚(さば)
- 杜松子酒(ジン)
- 石花(せ)
- 棹尾魚(たい)
- 吻長魚(だつ)
- 大巨魚、大口魚(たら)
- 桃花鳥(とき)
- 木本黄精葉鉤吻(どくうつぎ)
- 二文字(にら)
- 沼田和(ぬた)
- 金芙蓉(はす)
- 石斑魚(はた)
- 飯匙倩(はぶ)
- 曹白魚(ひら)
- 金翅雀(ひわ)
- 吹吐魚、西施乳(ふぐ)
- 老海鼠(ほや)
- 海松布(みる)
- 香具師(やし)
- 八角金盤(やつで)
- 豆腐皮(ゆば)
- 再従兄弟(はとこ)
- 七五三(しめ)
- 山毛欅(ぶな)
- 五十部(よべ)
- 牛尾草(そで)
まだまだあるようですが、圧倒的に魚貝類に多いのは海洋に囲まれた国家だからでしょうか?
思うのは、漢字を見るとその名の物の様子が判るのが多く、「名前+詳細説明」になっていて面白いです。
アルファベットでは、不可能な芸当ですね
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コメント
英語もサイレント文字はいくらでもあります。この理由は、英語は表音文字なのに 発音しない文字がどうしてくっつくのかしりません。
(comb, bomb, climb, guessなど、など)それなりの理由があるような気がしますが。
日本語も表意文字かな、と思っていたけど実際は表音文字として発達してきている。 やっぱ漢文由来ですかねぇ。
投稿: へこきあねさ | 2021年3月17日 17:28
>へこきあねさんへ
サイレント文字とは、漢字言葉は根本的に違う気がします。
漢字の場合は、当て字が多い気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月17日 17:36
我が家の十姉妹は、オスがピーチク鳴いてアッピールしています。
が、産卵しても孵化しない( ; ; )。
投稿: 風流人 | 2021年3月17日 17:53
>風流人さんへ
百舌鳥と同じですね。
やはり、激しく鳴くのはオスのようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月17日 19:49
こんにちは、玉井人ひろたさん。
モズ、沢山漢字があるのですね。
読みが不足する漢字、ありますね。
時々、あれ?と思っています。
面白いと言えば面白いですが、難しさでも
ありますね。
教えて頂いてありがとうございました。
投稿: 浜辺の月 | 2021年3月18日 14:57
>浜辺の月さんへ
ほとんどが当て字の感があり、読みにくいですね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月18日 16:59
凄いですね。モズ一つ調べるのに話題の多いこと・・・。
有り難うございます。又一つ知識が増えました。
投稿: 吉田勝也 | 2021年3月19日 12:07
>吉田勝也さんへ
どうしてもいろいろ調べたくなる性格です
投稿: 玉井人ひろた | 2021年3月19日 14:59