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2021年4月 7日

戦時中「非国民)と今が酷似・・

NHKのテレビ小説、今はB-29による爆撃が激しくなった終戦直前のころを描いています。

幼友達や仲間が戦死し悲嘆にくれ、その辛さをしのごうと芝居の稽古をしているところに警察官が入ってきます。

警官「何をしとんのや?」

おちよ」芝居の稽古だす」

警官「この非常に芝居とはなんや。不謹慎だ」

おちよ「芝居の稽古の何が悪いんだす」

このやり取りの場面を見てすぐに脳裏に浮かんだのは、オリンピック開催を疑問視や反対する方たちが、聖火リレーに対して多くの批判の言葉やコメントを出している様子です。

その考え方が戦時中の警官や自警団、「非国民」を連呼した当時の日本国民に酷似して見えたのです。

東日本大震災の時も、こういう考えがいつの間にか「被災者は楽しそうに笑うのは不謹慎」というおかしな考え方に発展したことを経験しました。

こうやって、聖火の炎に小さな慰めと喜びを抱く人々の思いと、コビッド-19感染を警戒したりスポーツに興味がない人々の思いとが分断されていく気がします。

どちらも、正義が有ると思いますが、戦時下のようなことにだけはならないことを祈りたいです。

「人間は感情の動物」とも言われます。

聖火を見るために、集まった多くの人々を「バカ騒ぎ」と揶揄する方も多くおられますが、ほんの些細な喜びで困難を乗り越えたり、気持ちの憂さを晴らすことができるも人間だと思います。

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コメント

海外からの観客が来れないので、日本人の力で立派にやり遂げたいですね。

来年の北京をボイコットする動きがある様ですが、平和のためのスポーツが汚れてしまう気がします。中国のなりふり構わない行動は見難い限りです。
かつては、大人の国だと言われていたが( ; ; )。

投稿: 風流人 | 2021年4月 7日 18:44

戦時は子供でしたが、町内会に軍の指名受けた防空班長みたいな人がいて、盛んに非常時啓蒙の役目に励んでいました。親たちにとっていやな存在に違いなかったはずですが「あの人のお役目」といってなかば気の毒がっていたようなところがありました。
学校でもそうです。校長などの訓辞は派遣されている配属将校の目があるので決戦の決意一色でしたが子供ながら割り引いて聞く余裕はありました。

投稿: ましま | 2021年4月 7日 20:56

>聖火の炎に小さな慰めと喜びを抱く人々の思い・・・。

を、商業主義と政治的思惑によって、ぶち壊したのが、今回の『聖火リレー』なるものだと思います。

>集まった多くの人々を「バカ騒ぎ」と揶揄・・・
私は揶揄はしませんが、集まった方たちには、その後にじっくりと『オリンピックの意義』についても思いを寄せて欲しいと思います。

今回の東京オリンピックが本当にその意義に合うものかどうかを。。。

投稿: ススム | 2021年4月 7日 22:20

私は玉井人さんの意見にも賛成するし、オリンピックの意義が全うできない、という意見も一理あると思ういい加減派です。
ウイズコロナの中のオリンピックというのも歴史の一部になるかもしれません。

投稿: へこきあねさ | 2021年4月 8日 08:15

>風流人さんへ

もし開催されたとして、外国からの観戦受け入れを規制しても、いま現在日本国内に暮らす世界中の方々も居ますので、考えるほど日本人オンリーになることは無い気がします

投稿: 玉井人ひろた | 2021年4月 8日 11:08

>ましまさんへ

実体験のお話で、その時の子供たちの思いをとてもよく知った気がいたします。
ありがとうございます

投稿: 玉井人ひろた | 2021年4月 8日 11:10

>ススムさんへ

ご意見ありがとうございます。

私の場合、協賛企業の宣伝などが激しいのは、それはそれでよいと考えているものです。
テレビで、企業CMのおかげで無料で番組を視られるようなものだと思っています。

投稿: 玉井人ひろた | 2021年4月 8日 11:13

>へこきあねさんへ

ラグビーのワールドカップのとき、ほとんどの日本人は開催どころか、興味すら無かった気がします。
それが、日本が活躍すると「にわかファン」というのが出て大騒ぎになりました。
それが、日本人の国民性だと思います
オリンピックもそのようなことになる気がします。聖火リレーが始まっての人だかりが、その国民性を表している気がします。

投稿: 玉井人ひろた | 2021年4月 8日 11:17

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