力士は「・・ごんす」とは言わない
3代目司会の三波伸介さんのころから、日曜の夜は「笑点」というのがほぼ我が家の定番だったのですが、三遊亭小圓遊さんが亡くなり桂歌丸さんが亡くなられてから今一つ・・と思いつつ大喜利は視てしまいます。
そのお題の中で、力士・お相撲さんをネタにしたお題が出ることが有ります。
すると、レギュラーの落語家さんたちのお相撲さんは「○○で、ごんす」という口調になりますが、実際の古典落語でも登場する力士は「・・でごんす」というのが常識です。
でも、本来の力士でこんな話し方をする人は皆無なので、この「ごんす」という言い方が以前から疑問で気になっていたのです。
あちこち検索してみたら、多くの人が同じ思いで調べているサイトが見つかりました。
- 江戸時代の最強力士「雷電為右衛門」が使っていたの故郷信州(現在の長野県)の方言。
- 江戸時代、田舎から出てくる力士は敬語を使うのが難しく、なんにでも語尾に『でござんす』をつけろと教えられ、その「ござんす」が訛ったのが「ごんす」
江戸時代には、すでに歌舞伎や浄瑠璃でも「ごんす」の言葉が使われているらしいのです。
江戸の町には吉原という巨大な遊郭があって、そこで働く女性たちは出身地を分からなくするために「・・・でありんす」とか独特の言葉を使わせられました。
つまり、力士も遊女らと同じく訛りや方言を独特の言葉でごまかし、さらにそれが「力士=で、ごんす」とイメージが出来上がった感があります。
そうやって、古典落語も作られていったのでしょう。
なるほどです。
ただ、現在は使わないので、個人的には笑点での回答には使わないほうがよいと思います。
どうですか?笑点メンバーの皆さん
と言っても、日テレや笑点関係者の誰も視ているはずがないでしょうね(笑)
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コメント
野球ではアウトのことを「死」で表現しますがいつからか……。スポーツ用語としては感心しません
投稿: ましま | 2021年4月19日 17:30
今どきの力士は
「毎度、チョイチョイでごわす」 白鵬の連休中の言葉
「金星、ゴチヤンでドスコイ」 小兵の翔猿の陰の声
投稿: 風流人 | 2021年4月19日 17:33
>ましまさんへ
日本の野球には「死球」など、死合わせたのがありますが、これはすべて戦時中に作られたことで本来の意味とは全く違いますし、このような和製英語は現在は無くなりつつあります。
>風流人さんへ
白鵬、あの方を何とかしてもらいたいです
投稿: 玉井人ひろた | 2021年4月19日 18:02
面白いところに目が行きますね。
笑点はこの相撲ネタたしかにありますね。
それでも何も気づかないのが、わたしもうぞうです。
投稿: もうぞう | 2021年4月20日 18:55
>もうぞうさんへ
お気づかなくても、面白ければよいのではないでしょうか
投稿: 玉井人ひろた | 2021年4月20日 19:48