« 「〇〇の方々」という言い方 | トップページ | 逆の意味になる福島弁 »

2021年5月14日 (金曜日)

「朝に顔を洗う」という習慣

朝起きて顔を冷水で洗う、というのが毎日の習慣です。皆さん同じでしょうが、冬だけは温水の人が多いかもしれませんね。

きょうも、朝起きていつものように何気なく顔を洗っていてㇷと思ったのです。

「なんで、朝に顔を洗うのだろう?。」
「いつから、行われていることなのだろう?」

これもいろいろな説がありとても長い話になりますが、私なりになんとか大筋を記します。

まず日本には、「沐浴(もくよく)」という髪やからだを洗い清める習慣はあったらしいのですが、「洗顔」というのはやはり仏教伝来とともに伝わったようです。

お釈迦様は弟子たちに木の枝で歯を磨くことを教えたそうで、その歯磨きが日本に伝わりその過程で洗顔という行為が発生したようなのです。

ただ、歯磨きなどの習慣は公家や上流階級だけで、庶民には広まらなかったそうです。

それが鎌倉時代になって、曹洞宗の開祖である道元禅師(1200年代)が洗面についての作法を教えて洗面器などが現れます。

そして、江戸時代に房楊枝(歯ブラシの元祖)と共に江戸庶民の習慣となり、少しづつ洗顔の習慣が広まります。

洗顔がほんとうに日本国民に根づいたのは明治時代に行われた「富国強兵」政策に基づく、明治政府による「衛生政策」によるものと考えられています。

明治の当時の衛生行政において最大の問題はコレラなどの伝染病予防対策、そういったなかで日本でも石鹸が作られるようになり公衆衛生の普及活動によって洗顔の習慣は一般化したようです。

明治時代の陸軍で陸軍軍医総監だった「森 鴎外」(後に小説家)などは、陣頭指揮を執ったりした可能性が高いです。

洗顔は今も大事な伝染病予防対策ですから、ちゃんとやらないといけないですね(笑)

| |

« 「〇〇の方々」という言い方 | トップページ | 逆の意味になる福島弁 »

コメント

やっていますよ。
ちゃんと「せんてま」。
変異株、こわいですねぇ。早くワクチンこないかな・・。

投稿: へこきあねさ | 2021年5月14日 (金曜日) 16:57

そうですか、お釈迦さまはやはりすごいですね。

投稿: 吉田勝也 | 2021年5月14日 (金曜日) 17:19

なるほどよくわかりました。
勉強になりました。

投稿: ひで | 2021年5月14日 (金曜日) 17:43

>へこきあねさんへ

「せんてうま」ですね。うがいを忘れちゃいけません


>吉田勝也さんへ

凄いですよね。やはり王家の育ちだからでしょうかね


>ひでさんへ

どういたしまして

投稿: 玉井人ひろた | 2021年5月14日 (金曜日) 19:29

顔は大事ですね。面子丸潰れ、面汚し、面構え、面倒くさい。

森鴎外が軍医の時に、脚気で何万もの軍人が死んだ。
海軍には脚気は無かったが、陸軍だけが酷かった。

当時、米を腹一杯食べれると陸軍に入った。
栄養過多、麦を混ぜたら良かった。

これは、鴎外の隠れた汚点だろう。
今の騒動も後から見たら、どうした事か思うだろう。

投稿: 風流人 | 2021年5月14日 (金曜日) 20:46

>風流人さんへ

森鴎外のその史実、よく知っています。
当時は「ビタミン」がまだ発見されていない時代で、鴎外らは伝染病説を信じていた結果多くの死者を出しました。
若い海軍医からの進言も、まdその頃は科学的根拠もなくトップとしては受け入れられませんでした。

今なら汚点ですが、その当時はどうしようもなかったとも言われていますね

投稿: 玉井人ひろた | 2021年5月15日 (土曜日) 08:14

洗顔は大事ですよね、やはり日本人は綺麗&清潔好きですから。悪い事は1つもない良い習慣です。

それと写真の白い花は・・何の花でしょうか?

投稿: JACKS | 2021年5月15日 (土曜日) 09:06

>JACKSさんへ

我が家に有る「プリムラ」の花です

投稿: 玉井人ひろた | 2021年5月15日 (土曜日) 09:32

森鴎外と言えば、脚気論争ですね。相方の名は忘れましたが・・・

夜も顔を洗った方がスッキリしますよ!
いや、スッキリしすぎて、眠気が来ないからだめですよ。
ってわけで、洗顔は朝が主流だ(笑)

投稿: もうぞう | 2021年5月16日 (日曜日) 18:26

>もうぞうさんへ

海軍軍医の「高木兼寛(たたきかねひろ)」ですね。
夜の洗顔も、やり方によっては眠れるのかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2021年5月16日 (日曜日) 19:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「〇〇の方々」という言い方 | トップページ | 逆の意味になる福島弁 »