逆の意味になる福島弁
私は福島県の村に生まれ、その村で生きていますので、当然ですが話す言葉は地元の福島弁です。
地元には地元の人が話す、ミニFMなどがありますがそこでは標準語と福島弁が交差します。
すると文字にすると同じ言い方なのに、福島弁と標準語では全く逆の意味になる言葉が出てくるのです。
例えば、
①「聴いてない(きいでない」
- 標準語=聴いていない。聞いてない(否定)
- 福島弁=聴いてくださいね。(お願い)
②「視てない(みでない)」
- 標準語=視てない。見ていない(否定)
- 福島弁=視てくださいね。(お願い)
③「免許証ない」
- 標準語=免許証は無い。免許証が無い(否定)
- 福島弁=免許証ですね。免許証ですよね。(確認)
実際の話し方を聞くと、少し判別が可能かもしれませんが、文字であらわすと見ての通りです。
県内でもご多分に漏れず、若い人を中心に標準語を話す人がどんどん増えていますので、これらを聞いて勘違いしそうになることも増えているのかもしれません。
それもまた、地域文化の面白さと捉えるか、逆に思うかは個人の自由ですが、いちいち意味を言うのも面倒なので聞かれたら話すが、あとは笑ってごまかしでしょうね(笑)
「そんじぇ、さすけねばい」(そういうことで、大丈夫じゃないでしょうかね)
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コメント
訛りは、お国言葉とか。
松本清張の作品にも出て来ますね。名作でしょうか。
太平洋戦争では暗号が筒抜け、それで鹿児島と青森弁で通信したら米軍は慌てた様だ。
イントネーションと早口が特徴的。
歌にも有りますね。
上野駅は終着駅だった頃、私も混じっていました。
隔世の感がある。
投稿: 風流人 | 2021年5月15日 (土曜日) 21:18
玉井人ひろたさま
記事の通り文字表現では面倒が置きそうですが
話し言葉ではきっとニュアンスから例会できそうな気がします。
そんじぇ、さすけねばい→感覚的にすぐわかりました。
投稿: 輝 | 2021年5月15日 (土曜日) 21:35
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
自分は岐阜県民ですが、こちらの表現で「久しぶり」を「やっとかめ」と言うらしいですよ。
投稿: H.K | 2021年5月15日 (土曜日) 22:11
>風流人さんへ
東北の人はゆっくり話すと思っている方が多い気がしますが、理解してもらおうとゆっくり話しているだけで本来は皆早口ですね。
>輝さんへ
解りましたか。なんとなく近い言葉が多いですからね
>H.Kさんへ
方言は、やはり難しいし使われなくなっているんですね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年5月16日 (日曜日) 07:44
こんにちは、玉井人ひろたさん。
言葉は、文字で表すと分かり辛いですが、
そのまま話しても若い人は分からない単語や
表現や言葉の方言がこちらでも結構あるようです。
それにしても真逆の意味に取れるのは不思議な、
ある意味面白いですね。
でも意思疎通が出来ない時があると困りますよね。
投稿: 浜辺の月 | 2021年5月16日 (日曜日) 11:10
>浜辺の月さんへ
「こまんねぞい(困りませんよ)」
違った言い回しがありますので、何とかなるものです。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年5月16日 (日曜日) 12:00
たしかにこのように記されていると、通じないかも知れませんが、前後の内容や微妙な発音で分かるのだと思いますね。
投稿: もうぞう | 2021年5月17日 (月曜日) 17:55
>もうぞうさんへ
通常の場合はそのとおりですが、ラジオなどの場合は前後無しで話したりするので聴いている人は悩むかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2021年5月18日 (火曜日) 08:10