« 比較>昭和東京五輪 vs 令和東京オリパラ | トップページ | UFOの里 »

2021年6月13日

温暖化で、日本酒にも変化

5月21日、広島県東広島市に在る酒類総合研究所から、「令和2酒造年度全国新酒鑑評会」(2020年7月~2021年6月に製造された日本酒)の結果が発表されました。
昨年はコビッド-19感染拡大で、同会は見送られたので2年ぶりとなりました。

出品されたのは全国で821点、そのうち成績が優秀と認められた「入賞酒」は413点、特に成績が優秀と認められた「金賞酒」は207点が選ばれました。

福島県は、これまで「金賞酒」の会得数が史上最多の7日連続日本一でしたが、今回も日本一となり史上最多連続日本一を更新し、「8回連続日本一」(通算10回目)になったことが、坂倉の喜びなどが地元紙で大きく掲載されました。

その努力に称賛の拍手を送るとともに、福島県人として誇らしく思いました。

しかし、前回に続き今回も接戦であり「打倒福島県」の機運が高いことが、今回の全体の結果を見るとそれがよくわかります。

<「金賞酒」(207点)中の上位と銘柄数>

  1. 福島県=17
    長野県=17
  2. 新潟県=13
    秋田県=13点
  3. 山形県=12点
  4. 栃木県=10点
    兵庫県=10点

<「入賞酒」(413点)中の上位と銘柄数>

  1. 長野県=36
  2. 新潟県=33
  3. 福島県=32
  4. 山形県=22点
    兵庫県=22点
  5. 広島県=20点

つまり、この結果を総合的に判断すれば、日本で最もおいしい酒の銘柄が多いのは「長野県」と言うことになります。

来年度も、福島県、長野県、そして新潟県の三つ巴での上位争いになる予感です。

そしてお気づきでしょうが、西日本からは兵庫県だけで他全が東北を中心とした東・北日本です。

これは、日本酒を造るには寒い気温の地域でないと温度管理が難しくうまい酒ができないからです。

最近、西日本の酒造メーカーや老舗蔵元が、北海道に移転することが急増して、北海道では酒蔵建設ラッシュなんだそうです。

これは、地球温暖化で西日本では酒造が難しくなったこと、さらに温暖化で良い酒米も出来にくくなったことに加え、北海道では逆に良い酒米が獲れるようになったことが要因だそうです。

福島県でも、酒造界に異変が起こっています

現在、全体として日本酒の消費が減り販売量が落ちているため、県内の酒造メーカーではその対策として、大手スーパーと業務提携をしたりなど、ウイスキー製造を始めるところが増え始めています。

ウイスキーは販売まで3~5年はかかりますが、各酒蔵は日本酒と並行してウイスキーの製造販売で売り上げを伸ばそうという考えのようです。

あと数年後には、日本酒の銘柄日本一は北海道になり、福島県からは旨いウイスキーの銘柄が現れるかもしれません。

 

参考まで・・

福島県の金賞受賞の銘柄と蔵元と所在市町村です↓

  1. 金水晶:金水晶酒造店(福島市)
  2. 千駒・大吟醸:千駒酒造(白河市)
  3. 寿々乃井:寿々乃井酒造店(天栄村)
  4. 廣戸川:松崎酒造(天栄村)
  5. あぶくま:玄葉本店(田村市)
  6. 東豊国:豊国酒造(古殿町)
  7. 奥の松:東日本酒造協業組合(二本松市)
  8. 花春:花春酒造(会津若松市)
  9. 名倉山:名倉山酒造(会津若松市)
  10. 会津吉の川:吉の川酒造店(喜多方市)
  11. 笹正宗:笹正宗酒造(喜多方市)
  12. 開当男山:渡部謙一・開当男山酒造(南会津町)
  13. 田島:会津酒造(南会津町)
  14. 榮四郎:榮川酒造磐梯工場(磐梯町)
  15. 玄宰:末廣酒蔵博士蔵(会津美里町)
  16. 萬代芳:白井酒造店(会津美里町)
  17. 一生青春:曙酒造(会津坂下町)

 
以上17銘柄です。

 

| |

« 比較>昭和東京五輪 vs 令和東京オリパラ | トップページ | UFOの里 »

コメント

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて知りました。

投稿: H.K | 2021年6月13日 22:55

>H.Kさんへ

なかなか知られていないことですね

投稿: 玉井人ひろた | 2021年6月14日 08:09

酒の種類もたくさん有りますね。西日本では灘の酒が良く見かけます。焼酎メーカーもウイスキー作りに懸命のようです。

投稿: 吉田勝也 | 2021年6月14日 12:48

>吉田勝也さんへ

そちらはどうしても焼酎のイメージが強いですが、そちらでもウイスキー造りが増えているのでしょうか

投稿: 玉井人ひろた | 2021年6月14日 14:45

新潟のお株を持って行かれそうな福島の健闘ぶりですね。
気候も影響しているのでしょうかね~

投稿: もうぞう | 2021年6月14日 16:34

>もうぞうさんへ

約10年、新記録更新中ですから、かえってプレッシャーが有るように感じます。
ちなみに、世界のモンドセレクションでも奥の松がトップ賞をもらっています

投稿: 玉井人ひろた | 2021年6月14日 18:50

「奥の松」懐かしいお酒です。荻窪の焼き鳥屋さんの定番でした。福島のお酒では「大七」も好きです。
 
 主人が秋田で実家の父方のルーツは新潟なので、どうしても新潟と秋田のお酒が好きですが、福島のお酒はどこか上品な優しい味わいに思えます。

投稿: 山桜 | 2021年6月14日 23:38

>山桜さんへ

わが地域の本宮市のは、パンチの有る酒です。
宝開運、大天狗

投稿: 玉井人ひろた | 2021年6月15日 07:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 比較>昭和東京五輪 vs 令和東京オリパラ | トップページ | UFOの里 »