男は、1.6倍以上
福島県内では「相馬野馬追」や「大堀相馬焼」などで知られる南相馬市は、平成23年の震災による原発事故では北部自宅待機、南部のほうは特定避難区域になりました。
ただその際に、市の存在を忘れられ県からも国からも避難の連絡が無く、取り残された自自治体としても有名になりました。
つまり、原発事故後に避難しなかった地域と強制避難を余儀なくされた地域の両方が存在する自治体となりました。
その南相馬市南部の小高区を中心に、福島医科大学がある調査結果をまとめた論文が発表されました。
論文の概要は>
震災当時に南相馬市に住民登録が在った、65歳以上の高齢者5,550人を対象に追跡調査し
- その後何人の人が介護認定を受けたか?
- 自宅を離れた人と、避難しなかった人との差はあったのか?
- 差が在れば、それはどちらが多かったのか?
- そ割合はどのくらいあるのか?
その結果は↓
- 2016年までに365人が要介護認定を受けていた
- 避難しなかった人より、避難した人のほうが多くなった
- 男女別では、男性のほうが特に多い結果となった
- 男性は避難しなかった人の1.61倍。
- 女性は非難しなかった人の1.18倍となり、
それほど変わらないと結論付けられた
こういう調査は、世界でも初めてだったらしいのですが、男性は環境変化への対応が難しいことが裏付けられた結果となりました。
ダム建設でも、移転した地域で孤独死や自殺するのは圧倒的に男性です。
それなのに、自治体の支援は男性より女性へ行く傾向があります。
日本の男性には、支援を嫌がる人が多いのも確かですが、平等が叫ばれるなか高齢男性への支援や援助はサポート体制の見直しは後回しになっていく気がします。
「男はつらいよ」でしょうか
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コメント
男はつらいよの柴又は川をへだてた隣の町ですが、渋谷や浅草と違ってさっぱり話を聞きません。感染もないかわりに人出もないのでしょう
投稿: 真島節朗 | 2021年6月26日 15:39
確かにその傾向はありますねぇ。
女性の方が弱者とみる伝統が引き継がれているからか、
男性は労働人口になりうる場合もあるから
女性の方に支援を厚く、というのでしょうか。
投稿: へこきあねさ | 2021年6月26日 15:52
>真島節朗さんへ
人出は無いのでしょうね
>へこきあねさんへ
こういうのは男女差別とは言わないのでしょうか
投稿: 玉井人ひろた | 2021年6月26日 16:46
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて知りました。
投稿: H.K | 2021年6月26日 22:11
ひろたさん!
う〜ん(´-`).。oO??
ホントは辛くて助けて欲しいのに それを口にはしない!
ウチの人見てると そんな感じ…!
プライド??臆病??
それが平成以前の男の意地なのかな(笑)
投稿: Pee | 2021年6月27日 05:54
>H.Kさんへ
コメントありがとうございます。
>Peeさんへ
基本的に、頼み事は「迷惑をかける」それを「恥」または「面倒」と考える人が多いのでしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2021年6月27日 08:54