『それどころじゃない』
福島県の地元紙などにコラムコーナーを持っている、三春町の僧侶で芥川賞作家でもある玄侑宗久氏の22日の福島民報朝刊コラムのタイトルが『それどころじゃない』でした。
同氏は、オリンピック前には「コロナ渦の中、オリンピック開催どころじゃない。中止すべきでである」というコラムを何度か投稿していました。
今回のコラムも書き出しはそれから始まりました。
僧侶である玄侑氏にとって、8月はお盆を控え猫の手も借りたいほどの忙しさで「オリンピックを視ているどころではない」でしたようです。
さらに、その忙しい中で実母は亡くなるということになり葬儀を出さなくてはならなくなったそうです。
「それどころじゃない」なのですが、葬儀を行い、お盆行事も行い、新聞へのコラム原稿まで書き終えたときに、身近で手助けをしてくれている知人らを見て思ったそうです。
「われわれは、いつでも『それどころじゃない』という中で生活しているのではないか」
「『それどころじゃない』と言いながら、人は助け合い協力し合い生きているのではないか」
と、言う思いに玄侑氏は駆られたようなのです。
なんとなくですが、「『それどころじゃない』と嘆いていたり、反論を言ってもしょうがない。やるべきことは、やらなければならないのが世の中である。」と、おっしゃっているように解しました。
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コメント
「それどころじゃない」というのは、やっぱり今はコロナ対応が先決、ということを政府にいいたかったのでしょうか。
個人をふりかえれば、私にも例えば、アコ練習を
しなさいよ、と言われて「腕が痛いからそれどころじゃない、」との会話があれば、
「じゃ、今月のボランティア、手伝うわ」という会話に発展する、というこをいっているのでしょうかしらねぇ。
投稿: へこきあねさ | 2021年8月23日 21:01
>へこきあねさんへ
わたしは、それどころじゃないと思っても、黙ってやるしかないと感じました
投稿: 玉井人ひろた | 2021年8月24日 08:01
ひろたさん!
それどころじゃない!って
自分の事は後回しに 患者の為頑張ってる医療従事者達へ
もっと負担な掛かる方針が出されたようです!
昨日は近くのJR駅の線路に飛び込んで自殺する者も
コロナで亡くなる人の数より自殺者が多いのが現状!
自己保身どころじゃない!選挙より人の命だ!と言って欲しい!
私たちは それどころじゃないから感染予防をしっかりしなきゃ!
父が死去しても感染予防の為、帰らなかった娘として思いました。
投稿: Pee | 2021年8月24日 11:05
>Peeさんへ
医療資源と言う言い方がなされるようになりました。
その医療資源は、保健所管轄、文科省管轄、厚労省管轄、医師会管轄などと、分散と縦割りが激しく、さらに連携も無い現状が浮き彫りになってきています。
政府は、お得意の閣議決定で特例法を作り早急に施行すべきだと思います
投稿: 玉井人ひろた | 2021年8月24日 11:46
興味を持って読ませて頂きました。
投稿: 吉田勝也 | 2021年8月24日 14:40
>吉田勝也さんへ
ありがとうございます
投稿: 玉井人ひろた | 2021年8月24日 17:19
人にはそれぞれの優先順位があり、パラリンピックはその実行が優先で準備してきた人が感染対策も含めて一生懸命やってくれます。それぞれが与えられた場所でやるべきことを懸命にやるのが「それどこじゃない」で、人の心配をしてあれこれ言える人は余裕があるのでしょう。
投稿: 山桜 | 2021年8月25日 10:08
>山桜さんへ
仰る通りだと思います。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年8月25日 11:43
お盆には、墓参りをします。
その時はお寺様からお経をよんでいただきます。
しかし当地のあるお寺は、その墓お経を一切廃止したというのです。
お寺はゆっくり出来て良いでしょうね~
批判的な意見も多数あるようですが・・・
投稿: もうぞう | 2021年8月26日 07:16
>もうぞうさんへ
お寺も、それぞれですね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年8月26日 07:51