IOCバッハ会長広島訪問での 誤報
東京オリンピック開幕間近の先月、7月16日にIOCバッハ会長が広島市を訪問し原爆ドーム前で献花などをおこないました。
この訪問について、今月になって「朝日新聞」や地元「広島テレビ」によって次のような報道が流されました。
>国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が7月16日、広島を訪問した際の警備費用約379万円を、県と市が折半して負担することがわかった。
県と市は組織委員会に支払いを求めたが、同委員会に「拒否」された。
という内容の報道で、地元民などからはSNS上でバッハ会長への批判が殺到、広島市民の怒りが爆発しているとのことです。
「五輪のパフォーマンスに利用された感じ」
「別に来なくて良かったのに」
「で、何しに来たん」
「塩撒きたい気分」
ところが、
これらの報道はよく調べなかった朝日新聞などの誤報(意図的誤報?)だったようです。
広島県と平和推進プロジェクトチームの説明によれば、バッハ会長訪問の真相はこうです。
- バッハ会長の広島訪問は、東京五輪の開催が決定した時から広島県と広島市が要望し続けて実現したこと。
- 警備費については、広島県と広島市と組織委員会とで各費用分担の事前協議のなかで、県と市は警備費用の負担することで納得されていたこと。(※警備費以外は組織委員会が負担)
つまり、バッハ会長やオリンピック開催反対の人々を、マスメディアが煽った格好の誤った報道ですが、SNS上
広島県と県平和推進プロジェクト・チームはこの報道や騒ぎに困惑しているそうです。
マスコミのここが、本当に恐ろしいところです。
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コメント
興味深く読ませて頂きました。
投稿: 吉田勝也 | 2021年8月18日 (水曜日) 13:23
意図的誤報かあるいは単に情報収集不足だったのか、それは余人のわからぬことですが・・・。
それにしても、379万円とはすごい警備費です。
それほどにまでして広島を訪問したのに、原爆忌に
黙とうをしなかったのは「政治的配慮」なんですかねぇ。
投稿: へこきあねさ | 2021年8月18日 (水曜日) 15:27
誤報したことを謝罪と訂正の記事(放送)はその新聞社と
テレビはしたのでしょうか?
投稿: 浜辺の月 | 2021年8月18日 (水曜日) 15:51
>吉田勝也さんへ
いつもありがとうございます。ブログ更新が無いので、心配していましたが大丈夫のようですね。
>へこきあねさんへ
見解の相違とはよく言われることですが、わたしには献花に広島に訪れたことさへ特別で、オリンピック憲章に反するギリギリの行為・英断だと思います。
警備費用についても、短時間だったこともあり他の要人のと比較すれば半分以下または桁違いの格安だったようです。
前回のリオ五輪から「死者への弔い」というテーマが開会式と閉会式に入るようになりましたことも異例ですし、差別問題への抗議が認められるなど、バッハ会長になってからかなりかなり寛容五輪になったと思います。
>浜辺の月さんへ
広義が無い限り、そんなことやるはずが無いのがマスメディアです。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年8月18日 (水曜日) 17:14
そうなのですか!? ああ、まんまと騙されていました・・・情けない。警備費負担させないで、災害お見舞いを出したらどうなの?等と思っていました。
お招きして来て頂いたのなら、警備するのは当たり前ですよね。
オリンピック反対(日本の世界的地位下落画策)勢力のディスりの一環だった訳ですか。
投稿: 山桜 | 2021年8月19日 (木曜日) 14:54
>山桜さんへ
国内が二分しているという、悲しい現実の表れかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2021年8月19日 (木曜日) 15:10