無いものを嘆くより、あるものを生かす
先日、大きな感動を残し閉幕したパラリンピック、そこでメダルを受賞した日本代表の車いす女性選手が・・
「パラリンピックの基本は『無いものを嘆くより、あるもの生かす』ということなんです」
と、いうようなことを仰っていたのを、今でも脳裏から離れません。
この言葉は、障がい者福祉に携わっている方の文書にも「障がい者福祉の精神」としてでてきます。↓
「不自由はあっても不幸ではない。無いものを嘆くより、有るものを生すこと」
障害者云々より、この考えは全ての人類に通じる考え方だと思います。
ただ、どうしても穿った見方をしたい私には別な思いも浮かびます。
それは、やはりパラリンピックでヨーロッパの国の代表で、金メダルを取った義足の黒人選手のコメントからです。
「わたしは、アフリカの母国で(足が無く働けず)道端で物乞いをしていました。
今の国には難民として亡命し、そこでパラリンピックを知りここで金メダルを手にしています。
あの頃を考えると、信じられない幸せです」
戦争が起こる理由は、ほとんどが「貧困」が根底にあるといいます。
やはり、人は「衣食足りて礼節を知る」ということ、つまり衣食住に困らない生活こそが全ての不幸を無くす妙薬に感じます。
さしずめ、今なら『“医職”足りて礼節を知る』でしょうか。
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コメント
いい話だな~
校長先生、今度の生徒向けの挨拶は、これですよ。
投稿: もうぞう | 2021年9月10日 18:49
>もうぞうさんへ
「元気よくご挨拶」と、この時節に反する挨拶を言った校長もいましたが、こっちのほうが良いですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年9月10日 19:26
アハハ、うまく架けましたねぇ。
医職といっても医職は有限、コロナ患者はいまのところ無限大に広がる勢い。
そうです。今の日本 医職が足りなければ、礼節もなにもあったもんじゃありません。
投稿: へこきあねさ | 2021年9月11日 14:36
「衣食足りて礼節を知る」・・・ですね。
投稿: 吉田勝也 | 2021年9月11日 14:55
8月26日に書き上げて、何となく私事を書いたので気後れしてアップせず非公開のままになっていた記事のタイトルと同じでした。ああ、これは公開せよということなのかなぁ・・・と思い、先程アップしてきました。
失ったものは、人それぞれ異なりますが、全ての人に通じる言葉ですね。
投稿: 山桜 | 2021年9月11日 16:19
>へこきあねさんへ
医療と職業(経済)安定こそ、いま問われていることですよね
>吉田勝也さんへ
余裕というのは、いつでも持ちたいものです
>山桜さんへ
そうでしたか。すぐに、お邪魔したいと思います。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年9月11日 17:50
すみません、8月26日に書いたので、そのままの日付でひっそりとアップしてあり、見つけづらいかもしれません。
投稿: 山桜 | 2021年9月11日 22:26
>山桜さんへ
そうでしたか。見つからないはずです
投稿: 玉井人ひろた | 2021年9月12日 07:49
記事とは直接関係ありませんが、戦後しばらくの間、足を失った傷痍軍人にとって、松葉杖と白衣、募金箱の3点セットで街頭に立っていたことを思い出します
投稿: 真島節朗 | 2021年9月18日 14:02
>真島節朗さんへ
映像でよく見る光景ですね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年9月18日 17:04