富士山の初冠雪は、なぜ甲府気象台なのか?
昨日の記事で、「富士山の初冠雪」についてアップしました。
それに対する皆さんからのコメントで、「なぜ富士山の初冠雪は、山梨県側の甲府地方気象台になるのか?」という思いが強くなってしまいました。
しかし、いくら探してもこれだという理由が見つからない、質問サイトにも同じ内容のがありましたが納得するものではなかったのです。
経緯としては、
富士山の麓(ふもと)の三島測候所(静岡県)や河口湖測候所(山梨県)などが無人化などで、観測が「甲府地方気象台」のみになったということのようです。
「甲府地方気象台」といのは、1894年(明治27)に山梨県の「甲府測候所」として発足し、その後1938年(昭和13)に国の測候所になり、そして1957年(昭和32)に甲府地方気象台(東京管区気象台管轄)に昇格した施設だそうです。
同気象台では、発足したその年から毎年「富士山の初冠雪」を観測し発表してきているところのようです。
つまり約120年以上も前からやっているので、その実績と歴史的背景から自然に初冠雪観測地点になったというのが理由に感じました。
ただ、甲府地方気象台は三島測候所や河口湖測候所に比べて遠く、途中の雲によって富士山が見えないことが多く、富士山の初冠雪の日は遅れがちとなっていることも事実のようです。
もしかすると、将来的には同じ東京管区気象台管轄の「静岡地方気象台」(静岡県)の測候所で「初冠雪」が発表になるかもしれません。
しかし、そうなると山梨県は黙っているわけがなく猛反発が出るのは必至でしょうね。
山が富士山だけに、どちらも譲れないでしょうね
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コメント
なるほどよくわかりました。
いろいろあるんですね。ありがとうございました。
投稿: ひで | 2021年9月 9日 (木曜日) 03:44
>ひでさんへ
まだ府には落ちていないのですが記してみました
投稿: 玉井人ひろた | 2021年9月 9日 (木曜日) 07:47
朝日では溶けない日陰の山梨側の方が観察には有利ということもありそうです
投稿: 真島節朗 | 2021年9月 9日 (木曜日) 13:27
>真島節朗さんへ
なるほど、そういう考え方もありますね
投稿: 玉井人ひろた | 2021年9月 9日 (木曜日) 13:55
甲府が120年前に観測を始めたのでしたら、実績から言って他の気象台が出しゃばりづらいでしょうし、今後はドローンでも飛ばして真上から公平に観察してはどうでしょう。風が穏やかな日でないと観測できないから難しいかな?
投稿: 山桜 | 2021年9月 9日 (木曜日) 14:37
>山桜さんへ
上空から見ては、初冠雪じゃなく「初雪」になってしまいます。
「初雪」は、別の観測所が担当だそうですよ。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年9月 9日 (木曜日) 16:49
上空からでも、白く積もったのが目視できれば初冠雪ではないのですか?
投稿: 山桜 | 2021年9月 9日 (木曜日) 20:13
>山桜さんへ
初冠雪の定義でそうなっているようです
投稿: 玉井人ひろた | 2021年9月10日 (金曜日) 08:04