自由民主党四役と論功行賞
自民党の、新執行部の顔ぶれが決まりましたが、そもそもあの方たちが就任した役職のお仕事は何でしょうか?
改めて考えると幹事長というのはわかりますが、その他のは??よくわからないというのが本音です。
そこで、あちこち説明記事を探してみました結果、私の偏見的な見方ではこういうふうになりました。
口利き料金1500万円疑惑で大臣を辞任した、甘利 明衆議が就任した
「幹事長」とは・・
- 党の総裁を補佐し党務を執行し、時に総裁の代行職を担う党における事実上のナンバー2
- 立候補者の選定・公認や調整、さらに党の重要役職の人事任命権も持つ
- 党に入る政党助成金など、党のすべての資金管理などの権限を持つ
- 党内のすべての委員会や会議に参加でき、意見を言う権限を持つ
- 党のスポークスマン的な役割も果たす
福田康夫前総理の息子、二世議員の福田達夫衆議が就任した
「総務会長」とは・・
- 党の最高意思決定機関の「総務会」の議長で幹事長に次ぐ要職
- 党の運営および国会活動に関する重要事項を審議決定する機関
- 内閣が国会に提出する議案は、閣議決定前にここで全会一致で事前承認される
※実際は、総裁(総理)や幹事長の決定案に対し、追認または一任することがほとんどらしい。
本来、総務会長には調整が得意なベテラン政治家起用が多く、当選3回と経験が浅い福田氏は異例で不安視される
ナチス傾倒団体関係問題や女性人権団体から毛嫌いされる高市早苗衆議が、就任した
「政調会長」(政務調査会長)とは
- 党の政務調査会をまとめる役職で、党の方針と政策を発案する要職。
- 政務調査会とは、自民党国会議員と総裁が委嘱した学識経験者をもって構成され、党の政策調査と政策立案
- 全会一致が原則で、政務調査会の決定は速やかに役員会および「総務会」に報告される
※実際は、総裁(総理)などの決定案に対し、追認するのがほとんどらしい。
数々の問題発言で批判の森喜朗前総理子飼いの、遠藤利明衆議が就任した
「選対委員長」(選挙対策委員長)とは、
- 国政選挙や知事選の候補者調整にあたる総理大臣直轄の役職
※ただし、実際の選挙対策は、選挙対策本部長の総理と幹事長が職務を担う為
この役職は、たんなる選挙などの肩書用の職らしい。
岸田総裁は、麻生太郎衆議を副総裁に任命しましたが、平常時においては明文上の具体的職務を持たない役職で、オブザーバー的に置いたようです。
見ての通り、実際の自民党や政府を動かすのは「総理・総裁」と「幹事長」と「官房長官」の三役のようです。
それにしても、これだけ安倍前総理の息のかかった議員が就任したのには驚かされました。
そして、あれだけワクチン接種に尽力した河野太郎衆議がほぼ無役の窓際に飛ばされてしまったのは気の毒ですね。
今年の流行語大賞にまた新たに「論功行賞(ろんこうこうしょう)」という四字熟語が登場した感があります。
| 固定リンク | 1
コメント
河野太郎氏の扱いは余程ややこしかったのでしょうね。
投稿: 吉田勝也 | 2021年10月 2日 12:56
>吉田勝也さんへ
4つの大臣を経験したのに、冷遇されましたね。
投稿: 玉井人ひろた | 2021年10月 2日 17:09
岸田さんは県人会などに出席したり、誰かからか色紙を頼まれると「天衣無縫」と書くそうです「広島県出身の私の知人はそれを持っているようです。)
その色紙とは真逆に安倍政治の踏襲、忖度政治、説明責任無視の政治にふみだしました。
自民党は変わりませんねぇ。
ちょっぴり期待したのですが(*´ω`)
投稿: へこきあねさ | 2021年10月 2日 20:26
>へこきあねさんへ
党役員や閣僚候補者のほぼ8割以上が、安倍派(細田派)と麻生派だけで占めているのには驚きました
投稿: 玉井人ひろた | 2021年10月 3日 07:58
総選挙後の人事は、そのまま。
それとも小規模改正?
いずれにしても、また首班指名(首相選挙)があるのでしょう??
投稿: もうぞう | 2021年10月 5日 07:12
>もうぞうさんへ
やりますかね?やらない気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2021年10月 5日 10:21